2025年6月、「僕の前立腺がんレポート」を連載中に亡くなった長田昭二さん。今回は、長田さんの抗がん剤治療のリアルに迫った第8回から一部を紹介します。

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薬のネーミングは怪獣のような名前ばかり

 ずっと逃げ回っていた化学療法が始まってひと月半が過ぎた。

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 僕に使われる抗がん剤は「ドセタキセル(商品名=タキソテール)」という薬だ。これを最長で8回投与し、その後は「カバジタキセル(同=ジェブタナ)」という薬に切り替える予定となっている。

入院中の投与された抗がん剤の点滴。薬の名前が……(筆者撮影)

 いつも思うのだが、医家向けの薬の名前というのはなにゆえこのようなおどろおどろしい名前になるのだろう。まるでウルトラ兄弟たちに倒された怪獣のような名前ばかりだ。一般名は仕方ないとしても、せめて商品名くらいはもっと小洒落た、覚えやすいネーミングにできないものなのだろうか。

 抗がん剤「渚の恋人」

 抗がん剤「6月の花嫁」

 抗がん剤「病は気から」

 そんな名前にできないものかね。できないんだろうね。