上級生の振舞いに激怒した父が学校に乗り込んで抗議

――小学校では学校に通えなくなった時期があったそうですね。

ジェシカ 保育園までは何とかなっていたんですが、小学校低学年の頃に上級生に廊下で声をかけられるようになったんですよ。低学年からすると小5や小6の上級生は怖いし、掛けてくる言葉もいいものではなかったし。それで保健室登校になった時期がありました。

 先生には話したんですが、親には言えなくて。夏休みが終わるあたりに、ポロッと「学校行きたくない」と言ったら、それを聞いた父が激怒して学校に乗り込んでいきました。「教師の責任だ」と先生に強く抗議して、「校長先生を呼んでほしい」と迫って校長先生とも話をして。その直後に全校集会が開かれて、校長先生がしっかりと話をしてくれたんです。

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 それ以降、嘘のようにそういうことを言われなくなりました。普通は「話したら悪化する」というイメージがあるじゃないですか。でも私の場合は、みんな素直だったのか、本当に言われなくなったんですよ。

――卒業まで楽しく過ごせたわけですね。

ジェシカ はっきりといじめを受けたことはないので、そういう意味ではゼロでした。また強気で返せるようになったのは、小5でバレーボールを始めてからだと思います。そこで初めて「自分の得意なこと」ができて。褒められる経験、成功体験が増えたことで、自信がついていったんですよね。

バレーボールとの出会い

――バレーボールを始めたきっかけは?

ジェシカ 友達に「バレーボールやらない?」と誘われて。もともと運動神経はよかったので。ダンスにも誘われたんですが、よくわからないんですけど親から「お金がかかるからダメ」と言われて(笑)。「でも、バレーボールなら」ということで始めたんです。

 バレーボールを始めてから身長も伸びたんです。それまではクラスの真ん中くらいだったんですが、グーッと伸びて、今は173センチありますね。

 

――中学に進んでからもバレーを続けたのですか。

ジェシカ 中学校の3年間は本当に楽しかったです。バレーボール大好き人間になっていました。明けても暮れてもバレーボールで、休みなんてない状況でしたけど。

 先生も私の髪についてわりと最初から「それはあなたの文化だから」と認めてくれていたのもよかったですね。中学って校則も厳しいし、バレーボール部にも髪型の規則があるんですが、何も言われなかった。

 同級生も「素敵な髪形だね」と言ってくれる子が多くて。たぶんバレーボールでガンガンやっていたから、誰も何も言えなかったのもあると思いますけれど(笑)。

 高校もバレーボールに明け暮れていました。

次の記事に続く 「授業料全額免除」で私立高へ進学も、父との死別と東京での孤立…“日本育ちの黒人女性”(27)が耐え続けた凄絶な半生

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