“日本育ちの黒人女性”として日々の悩みや本音を発信

――SNSで発信しようとした「自分のこと」とはどんなことだったんですか?

ジェシカ 美容のことを発信したかったんです。自分と同じ悩みを持っている人が絶対いると思ったので。日本に住んでいるブラックの女の子たちが、容姿や美容のことで抱えている悩みを発信している先輩インフルエンサーの方のSNSを見て、「私もやってみたい」と。

 私が経験してきた悩みが、たとえばファンデーションが自分の肌の色に合うものが日本にはない、かわいい系のメイクをしたいのに自分には似合わない気がする、骨格が違うから服のサイズが合わない、日本人が好むとされる見た目と自分が真逆すぎて自信が持てない、というようなことだったんです。

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 感覚的には完全に日本人なのに見た目はアフリカ人ゆえに、相手から違和感を持たれてしまうことへの戸惑い、そういうのもあって恋愛に対して臆病になってしまう。そういったことを正直に話していったら、「共感した」というDMがすごくたくさん来て。同じ悩みを持っているブラックの子がたくさんいることに気づいて、視野がグッと広がりましたね。

――どんな動画がバズりますか?

ジェシカ とくにバズったのは、Xで「黒人女性を性的にみれない」という内容のポストがあるのを目にして、それを引用しながら、あえて日本人に寄せたメイクをしてみた動画です。これが本当に一番伸びました。TikTokで350万回、YouTubeショートで160万回、Instagramのリールで530万回再生されて、合計1000万回以上も再生されたんです。

――「恋愛に対して臆病になってしまう」とのことですが、それは今でも変わらず?

ジェシカ 片思いで終わるパターンばかりです。気になる人とは友達でいて、それ以上を見せないようにしていると、相手に恋人ができてしまう、の繰り返しで。自分に自信が持てないので、行動する前に「どうせ私なんか」という気持ちが先に来てしまうんですよね。

「生理的に無理」とかも全然言われますし。もちろん全員がそう感じているとは思わないですけど、レアなものだから、いきなり恋愛としては見づらいみたいで。キャラクターとして見られることもよくあります。別世界の人みたいな。

 先ほどのバズった動画の話にも繋がりますが、ネットでそういうネガティブな言葉を見たときは本当にショックで。でも動画を投稿したあと、「そんなことないよ」的なコメントもたくさん届きましたし、少しずつ考えが変わってきてもいます。分母が少ないだけで、いないわけではないんだな、と。

――同じ境遇の女性たちとつながったことで精神的に得たものも大きそうですね。

ジェシカ 本当に大きかったです。もっとみんなの存在や思いを早く知りたかったですね。発信を通じて出会った日本育ちのブラックの女の子たちとは、動画の外でもずっと話していて。私と同じく、自信がない、恋愛経験がほとんどない、日本の男性が好きだけどなかなかうまくいかないという経験をしている子もいて。それがわかったことで心強くなりましたね。

次の記事に続く 「日本人の顔がうらやましいという気持ちが…」“日本育ちの黒人女性”YouTuber(27)が明かす、ルッキズムへの思いと“素の自分”を受け入れられたワケ

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