――そうした言葉と、どのように向き合っていたのでしょうか。

麻木 もちろん、落ち込むこともありました。でも、ある時、誹謗中傷メッセージを送ってきた方のプロフィールに飛んでみたら、小さなお子さんがいるとても幸せそうなお母さんだったんです。

 その時に、「私のことを本気で憎んでいるというより、その瞬間の感情をぶつけてしまっただけなのかもしれない」と思えたんです。言葉そのものよりも、その事実のほうが、私には印象的でした。

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©細田忠/文藝春秋

最後は誹謗中傷に振り回されずに番組と向き合うことができた

――その後、心境にも少しずつ変化があったのでしょうか。

麻木 番組の中で私が本命だった方と良い雰囲気になった途端、それまで厳しい言葉を送ってきていた方たちから、「れにゃ、すごく良かったよ!」「2人お似合いだった!」という応援のメッセージが届くようになったんです。

 その時に、「皆さん、本当に番組に感情移入して見てくださっていたんだな」と感じました。だから、誹謗中傷そのものよりも、やっぱりその時々の感情が言葉になっていたのだと受け止めることができたんです。

――炎上後、少しずつ麻木さんの気持ちにも変化があったのですね。

麻木 炎上した時にSNSの通知を切って、コメント欄もフォローしてくださっている方だけが見られるように変更しました。

©細田忠/文藝春秋

「コメントを消して逃げた」と言われることもありましたが、ファンの皆さんが誹謗中傷のメッセージを目にして嫌な思いをしてしまうことのほうが、私はつらかったんです。

 そんな時も、スタッフの皆さんが何度も声を掛けてくださって、「最後まで頑張ろう」と支えてくださいました。そのおかげで、好感度を気にして自分を取り繕うことなく、自分らしく番組と向き合うことができたと思っています。

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