2026年6月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3をお送りします。社会部門の第1位は――。

▼第1位 犯人はクマ以外の人喰い生物だった…東京・奥多摩で発見された「頭と手足がむしり取られた変死体」の謎を解く
▼第2位 来園者の眼前で「10頭超のヒグマ」が男の体に爪を立て…習近平が頭を抱えた「上海のサファリパーク」で起きた悲劇
▼第3位 日本人サポーターのゴミ拾いだけではない…海外メディアが渋谷スクランブル交差点の「40秒間」を絶賛したワケ

4月以降、クマによる死亡事故が相次いでいる。5月19日には、東京・奥多摩で下半身のみの遺体が見つかり、警視庁はクマが食害した可能性があるとみて調べている。奥多摩在住のノンフィクション作家・人喰い熊評論家の中山茂大さんは「現地を取材すると、意外な反応が返ってきた」という――。

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写真=iStock.com/rai ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/rai

奥多摩で見つかった遺体はクマによる食害か

5月19日、東京都奥多摩町日原の山中で人間の下半身が発見されるという衝撃的な事件が起きた。

被害者は2週間前に行方不明になった登山者と判明した。付近で大型動物の足跡が見つかったことから、警視庁はクマが食害した可能性があるとみて調べている。

奥多摩町では、昨年末にも「内臓がない男性の遺体」が発見されており、関連も疑われる。

同遺体もまた、動物に食害されたために損傷が激しかったが、現場は今回の下半身が発見された地点から至近の、同じ尾根伝いである。同一の個体による凶行の可能性も考えられるだろう。

筆者は、明治11年から昭和37年までの83年分の新聞などを通読し、ヒグマに関する記事約2500件を抽出した。その中には、冒頭のように人体の一部のみが発見されるといった凄惨な事件も数多く見かけた。

以下のふたつは、その典型である。

(渡島管内)江差街道の道ばたに、生々しい人の首の、脳部をいたく傷つけられて落ちているのが発見されたが、付近を捜してみると、柳行李と風呂敷を見つけ、(中略)そのそばに、不思議にも帯を結んだまま、衣裳のみ脱殻(ぬけがら)になって打ち捨ててあったという(「函館新聞」明治14年4月12日)