北朝鮮は7月27日、朝鮮戦争休戦(北朝鮮は「戦勝」と呼ぶ)73周年を記念する公演会を平壌で開いた。金正恩総書記や李雪主夫人、西側メディアが「キム・ジュエ」と呼ぶ娘らが出席した。正恩氏やジュエ氏らは26日にも、平壌の大城山革命烈士陵と祖国解放戦争参戦烈士墓を訪れた。北朝鮮の国営メディアがジュエ氏の動静を報じたのは、6月4日に北朝鮮海軍駆逐艦「姜健」の航行試験を視察した正恩氏に同行して以来。権力継承作業という狙いがありそうだが、この日見せたジュエ氏の“ある表情”は、北朝鮮の「多難な前途」を予感させるものだった。

シックな黒のスカートスーツに身を包んだジュエ氏

 一連の行事で、ジュエ氏はシックな黒のスカートスーツを着用した。高さのあるピンヒールを履き、推定年齢13~14歳と思えないほどの大人びた雰囲気を醸し出した。ピンヒールに慣れていないのか、記念公演の終演後、階段を降りる際には、手すりにつかまっていた。

朝鮮中央通信より

 彼女は常に金正恩氏に最も近い位置に陣取っていた。公演会では、片方の手のひらを下に置いて動かさず、もう片方の手を上下に貝のように小さく動かして拍手を送った。脱北者によると、これは「最高指導者と後継者にだけ許されたスタイル」という。さらに黙禱の際には、他の参加者がみな上半身を折り曲げて深々とお辞儀をするなか、正恩氏とジュエ氏は首だけを折り曲げる、「最高指導者・後継者スタイル」を取った。

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 ジュエ氏がこれほど大々的に軍事関連行事に露出させられる背景には、2つの狙いがある。