――57歳となった今、この歌詞をどのような思いで歌われていますか。

中原 ご期待に添えない答えかもしれませんが、年齢を重ねても自分の中ではあまり変わっていないんです。今も所属している劇団ひまわりでは、3歳のお子さんから70代の方まで一緒にレッスンを受けていますからね。もちろん、「私は年上のほうなんだな」と感じることもありますが、そんな環境だからこそ年齢を意識し過ぎることなく、新しいことにも自然と挑戦できているのかもしれません。

©三宅史郎/文藝春秋

――アイドル活動をされていて「これは苦手だな」と感じることはありますか。

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中原 自分をアピールするよりも、「世の中に伝えたいこと」を発信したいという気持ちのほうが強いので、SNSは今でも得意ではありません。ライブでお客様を盛り上げるために声を掛けるのは得意なんですけどね。

 でも、アイドルとして活動する以上、SNSも大切なお仕事です。苦手なりに続けてきたので、自撮りだけは少し上達したかなと思います(笑)。

私生活とアイドル「中原さくら」は分けて考えたい

――SNSでの発信を続ける中で大切にされていることはありますか。

中原 最近は、ご家族との日常を発信される方もたくさんいらっしゃいますよね。もちろん、それが悪いとは思いません。でも私は、私生活をすべて見せるより、ファンの方に「もっと知りたい」と思っていただける存在でいたいんです。

 だから、ステージで表現する「中原さくら」と私生活は、ある程度分けて考えています。せっかくステージで非日常の世界をお届けしているので、そこへ生活感を持ち込みたくないという思いもあります。

(写真=本人提供)

――私生活とステージでのご自身を分けて考えられているのには、中原さんなりの理由があるのでしょうか。

中原 女性は結婚すると、「こうあるべき」と無意識のうちに役割を決められてしまうことが少なくないように感じています。もちろん、家庭でやるべきことはきちんとやります。でも、それと一人の人間として夢に挑戦することは別だと思うんです。

 実際、女性が新しいことを始めると、「よく旦那さんが許してくれたね」と言われることがあります。でも、私はその言葉にずっと違和感を抱いていました。年齢や結婚の有無に関係なく、一人ひとりが「やりたい」と思ったことに挑戦できる社会になってほしいですね。