「処女じゃなくなりました」チョコバナナを意味ありげにくわえ……

 激しい露出があるベッドシーンではなかったが、清純派として知られる原が、艶めかしい表情で抱かれるシーンは衝撃的だった。

 そして、純潔を失ったるなは、最終回で“代償”を払うことになる。冒頭で「生理が来ないの」と、鍼灸院でともに働く信者の大内塔子(影山優佳)に打ち明け、さらに神棚に「処女じゃなくなりました」と報告。信者ビジネスの要である処女の「生理の血」が出なくなり、火神の子としての資格を失って信者から見放されてしまうのだ。

 余談だが、第5話ではケンショーから受け取ったチョコバナナを、るなが意味ありげにくわえるシーンもあり、『るなしい』は原の体を張った演技が随所で見られる貴重な作品となった。

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転機は「声優初挑戦」で主演に抜てきされた、“あのアニメ映画”

『るなしい』も含めて今年に入り注目度が上がっている原は、もともと子役としてデビューした経歴を持つ。2003年8月26日生まれで、2009年に子役として芸能界デビューした。

 子ども向けバラエティ番組『ピラメキーノ』、『おはスタ』(ともにテレビ東京系)などに出演し、雑誌の専属モデルを務めたこともある。おはガールとしての活動歴もあり、一部のファンからは注目される存在だった。

 女優としては、デビュー年の2009年から作品に出演しはじめる。2013年の園子温監督作品『地獄でなぜ悪い』では、ヤクザ組長の娘である武藤ミツコ(二階堂ふみ)の子ども時代を演じた。一気に原の知名度を上げたのが、2022年公開のアニメ映画『すずめの戸締まり』だ。1700人を超えるオーディションを突破し、声優初挑戦ながら主人公・岩戸鈴芽役に抜てきされる。

アニメ映画『すずめの戸締まり』で主役に抜てき(Amazonより)

 同作は幅広い世代から愛され大ヒットとなり、原は演技力の高さが評価され第18回声優アワードで新人声優賞を受賞。連日のようにメディアで取り上げられ、知名度を飛躍的に上げることになった。

 その勢いを受けて、2023年放送のドラマ『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系)で主要キャラを演じると、同年には『こむぎの満腹記』(テレビ東京系)で主演を担当。続けて出演した『泥濘の食卓』(テレビ朝日系)では、狂気的な行動をとる女子高生を怪演し、表現力の高さが評価された。NHK大河ドラマ『どうする家康』にも千姫役で出演し注目を集めるなど、次々と話題作で印象的な演技を披露していく。

 そして、さまざまな意味で注目された実写版『【推しの子】』でも、原は名演技を連発する。