リアルで図書館を使っている人たちにさえ、電子図書館で読める本があることや、どうすれば使えるのかといった情報が行きとどいていない。
興味深いことに、Z世代とミレニアル世代の75%が、貸し出しまでに待てる時間は「1週間以内」と答こたえている。長い待ち時間を理由に利用をやめる割合はミレニアル世代は17%、Z世代は21%。
一般的に電子図書館サービスは紙の本の貸し出し同様に「ひとりが借りているあいだはほかの人は借りられない」契約になっていることが少すくなくない。結果、「デジタルなのになぜ待たなければならないのか」と利用者は不満をいだいている。
逆に言えば、彼らは自分が読みたいものを待つ時間をなくすためには、お金を払う。
インターネット上で連載されているウェブ小説を読むZ世代とミレニアル世代のうちの60%、ニュースレター配信サービス「Substack」を利用する人のうちの79%が「すぐ読みたい」という理由で課金している。
「待てない」若者には、高い頻度で更新され、手軽にアクセスできるデジタル読書サービスが人気だ。これはフランスの全国出版協会(SNE)が発表した調査でも確認できる。
フランスで急増する日本マンガ(MANGA)
同調査によると、フランスの子どもは小学生のうちは親の影響を受け、フランスやベルギー産の伝統的な子ども向けBD(バンド・デシネ:フランス語圏のコミック)をよく読んでいる。しかし、11~14歳の時期、とくに13歳以降になると、子ども向けBDは「幼い」と感じて離れていく。
そこで急増するのが日本マンガ(MANGA)だ。親からの影響が弱まる一方で友だちからの影響が強まり、Netflixなどを通じてアニメを観たのをきっかけにマンガを読み、学校で話題にする。
ほかにマンガへの移行が進む理由として、
・ BDは基本的に「巻」単位で販売され、シリーズものでも1年か2年に1冊程度、1冊平均45~60ページほどしかない。
・対してマンガは1冊200p弱のものが3、4か月に1冊ペースで刊行される。
ことが指摘されている。
またマンガは1話が短いから、スキマ時間に読める。マンガの連載形式、刊行頻度の高さがライフスタイルにマッチする。読みたいと思ったとき、「ジャンプ」の有名な作品などであれば「MangaPlus」のようなマンガアプリを通じてすぐ読める。
