平成を代表する名曲「POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~」のイントロと同時に、颯爽と画面に現れたのは、鬼塚英吉(反町隆史)……ではなく、松嶋菜々子演じる冬月あずさだった!

 そう、28年ぶりに連続ドラマとして帰ってきた『GTO』(カンテレ・フジテレビ系)の話である。2024年にはスペシャルドラマ『GTOリバイバル』で一夜限りの復活を果たしていたが、今回はおなじみのキャストに加え、1998年版で脚本を手がけた遊川和彦など、当時の制作スタッフも再集結。反町も鬼塚も52歳となったいま、新たな『GTO』が幕を開けた。

ドラマ『GTO』主演の反町隆史(2025年11月天皇賞・秋の表彰式で) ©時事通信社

鬼塚流が通用しない“超イマドキ”な私立高校

 ……しかし、かつてのグレートティーチャーは見る影もない。たびたび問題を起こして職を追われた鬼塚は、いまや主夫になっていた(ちなみに前回の『GTOリバイバル』では、某デリバリーの配達員をしていた)。

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 ようやく再就職した先は、鬼塚流がまるで通用しない“超イマドキ”な私立誠進学園。タブレット片手に形式的な挨拶を交わす生徒たちを見た鬼塚は、「学校っていうより、会社みたいだな……」と令和の教育現場に漂う異様な空気を感じ取るのだった。

 反町・松嶋夫妻の痴話喧嘩という大サービスシーンから始まり、現在の鬼塚と1998年版の鬼塚が交差するオープニング、さらに教え子のマサル(山崎裕太)や教師の中丸(近藤芳正)の登場など、『GTO』の記憶が一気によみがえるような演出に、思わずテンションが上がった。

私立高校に再就職した鬼塚(『GTO』公式Xより)

ネットでは賛否両論

 しかし、ネット上ではわりと賛否両論。鬼塚の対極にいる副担任・柏原(生見愛瑠)や生徒たちが、ある種の“令和らしさ”を一身に背負わされたステレオタイプとして描かれていることに、疑問の声も上がった。なにより、1998年から変わらない“平成ノリ”を引きずる中年・鬼塚に、時代とのズレを指摘する声も多かったのである。

 たしかに、かつての『GTO』の鬼塚や『ごくせん』のヤンクミ(仲間由紀恵)のような型破り系熱血教師は、昨今の学園ドラマではほとんど見かけなくなった。では、“令和らしい”教師像とは、どのようなものだろうか。