日本の“対策”と“現実”

 このように、他国の情報機関によるスパイ戦の舞台となってきた日本だが、近年になってようやく政府もインテリジェンス機能の強化に動き出している。自民党は7月28日、通信傍受を安全保障目的に拡大する「対外情報収集法」の新設などを求める提言をまとめた。今後、国会などでも関連する議論が活発になりそうだ。

 ただ、日本の壁は厚い。7月31日に創設された国家情報局の初代トップは警察庁出身者だ。日本はこれまで「法律を厳格に守る警察組織がトップである以上、違法な工作活動には手を出せない」と言われてきた。法を超越して非情な任務を遂行するドラマの『別班』のような組織が日本で暗躍する日は、まだまだ遠そうだ。

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