アンナ そう。「僕がやります。僕がハワイで娘にやりますんで、やり方を教えてください」って。私、隣で聞いてて凍りついちゃってさ。信じらんないと思って。お医者さんも「えっ……」って固まってましたよ、そりゃ。完全に思考停止してました。
秋山 ハワイのホテルで、あの梅宮辰夫が娘の尻に棒を……。
アンナ やらせるか馬鹿野郎って感じじゃないですか(笑)。でも、それぐらい、もうほんとに娘を愛してるんだよね。常識とか世間体とか、そういうのを全部飛び越えちゃう。
秋山 いや、最強のエピソードですよ。そんな話、まだ残ってたんですか。俺、結構いろんな話を聞いたつもりでしたけど。底が知れないですね、梅宮さん。
アンナ こんな恥ずかしいこと私言ったことないからね、世の中に。でも、こういう話がいっぱい本にはありますよ。
私が中学のときに初めて男の子とデートした時も、尾行されて。渋谷の109で待ち合わせしたんですけど、うちのママに車を運転させて、自分は後部座席でこうやって双眼鏡で私を見てたっていうんですよ。後から母に聞いてゾッとしました。
秋山 マジっすか。やってること探偵じゃないですか。完全に刑事ドラマの世界ですね。自分が一番怪しいですけどね。
アンナ ね、そうだよね。周りから見たら完全に不審者。
秋山 いやでも愛情ですよね、結局。心配で仕方ないっていう。お弁当とかも、ずっと作ってたんですよね。
アンナ そうだよ、中学1年生から高校3年生まで、6年間毎日。一度も休まずに。
秋山 考えられないですよ、ほんとに。あの梅宮辰夫が毎朝早起きして。しかも、食べやすいように海苔を小さく切って四角く散らしてくれたり。1枚ベロンと貼っちゃうと、噛み切れなくて全部持っていかれちゃうからって。いやー、あの豪快なイメージからは想像もつかない繊細さ。優しさの塊なんだよな、結局。
テレビに噛みつき、娘を叱る「日記」
秋山 俺、こないだマジで泣きそうになって。アンナさんの家に行ったロケで読ませていただいた日記、あれはもう正直、ちょっとやばかったですね。魂が揺さぶられるというか。笑えるのに、なぜか泣けるんです。
アンナ あれねー。こないだ秋山さんがうちにロケ来たときに、うちのパパが晩年に書いてた日記をちょっとこう朗読してもらったときに、やっぱりこれは世に出さなきゃだめだなってすごい思って。父の生きた証として、残すべきだなって。
