梅宮辰夫の「体モノマネ」で一世を風靡したロバートの秋山竜次さん。今年の6月にがん闘病と家族の日々を綴った書籍『フルコース』を出版した梅宮アンナさんとのスぺシャル対談では、梅宮辰夫の豪快すぎる武勇伝と家族への細かいすぎる愛情話が次々と明かされました。

梅宮アンナさんとロバートの秋山竜次さん

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梅宮辰夫は「自分のセリフ以外読まない」

梅宮アンナさん(以下、アンナ) 秋山君は以前、大河ドラマに出演されていましたよね。セリフを覚えるのは大変じゃなかったですか。

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秋山竜次さん(以下、秋山) そうなんです。2年ほど前に大河ドラマ『光る君へ』に少しだけ出させていただいたんですけど、もうセリフが膨大な量で。僕の役はそこまで出番が多いわけではなかったんですが、それでも普段使わない言葉のオンパレードで、頭がパンクしそうでした。

「やべ、これ全然覚えらんない」みたいな。しかも、周りは錚々たる俳優さんばかりで、現場の空気もピリッとしていて独特の緊張感があるんです。リハーサルの段階で完璧に覚えていっても、本番でカメラが回って、すごい役者さんを目の前にすると、全部真っ白に飛んじゃうんですよ。「やべ、やべ、やべ、次の言葉なんだっけ」ってなって。

 そんな時にたまたま別の仕事の現場で、長年梅宮辰夫さんのマネージャーをされていた方にお会いしたんです。

 本当に偶然で、「ご無沙汰してます。お元気ですか」なんて世間話をして思わず「今、大河ドラマやらしてもらってて、もうセリフが覚えられなくて苦戦してます」って言ったんですよ。

 そしたら、そのマネージャーさんが大笑いして、「秋山さん、そんなことで悩んでるんですか。心配しないでいいですよ」って言うんです。

アンナ やばっ(笑)。

秋山 「うちの(梅宮辰夫さん)は、自分の前後のセリフ、何も読んでませんから。相手が何を言うか、自分が何を言った後に相手がどう返すか知りません。自分のとこだけ台本を引きちぎって、くしゃくしゃに丸めてポケットに入れて現場に来ますから」って。

 それを聞いて、俺の悩みはなんてちっぽけなんだと、めちゃくちゃ楽になりました。

 

父が見ている前ではとこの高橋克典とベッドシーンを…

アンナ 昔パパと共演したことがあって、カメラの向こうにでっかいカンペで台本が書かれていたことありましたよ。

 あと昔ドラマで共演した時も私にベッドシーンがあって。しかも相手がはとこの高橋克典で(笑)。私が上に乗っかる結構ハードなシーンだったんですけど、克典君が「監督、無理です」っていうわけ。俳優じゃないの?って思ったんだけど、父もいるし、克典君からしたらそりゃそうよねって。結局、直接的な絡みはできなくて、私は枕を相手にラブシーンをやったんですよ。

秋山 親子だとやりづらいですよね。

 これは本当に伝説なんですけど、松方弘樹さんが監督されたVシネマの作品に辰夫さんが呼ばれたときの話がめちゃくちゃ面白くて。もちろん辰夫さんは大親友の松方さんの監督作だから、台本はちゃんと読んでると思うじゃないですか。

 そしたら、松方さんのところへズカズカと歩いて行って、開口一番、「弘樹、今日俺はお前の敵なの? 味方なの?」って聞いたらしいんです。

アンナ (笑)。ありえる、すごくありえる話です。

秋山 敵なのか味方なのかも、まだ分かってない。