日本を動かす官僚の街・霞が関から“マル秘”情報をお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「霞が関コンフィデンシャル」。最新号から、ダイジェストで紹介します。
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ネグレクトの余波
高市早苗首相の「国会嫌い」で混乱した特別国会は約1週間延長した。終盤国会では日本維新の会への首相の気配りが際立ち、参院の磯﨑仁彦国対委員長は野党に頭を下げっぱなし。「会期延長が短くてすんだのは磯﨑氏のおかげ。少数与党の苦しみを一身に背負っていた」(有力官庁の官房長)と評価を高めた。
磯﨑氏は全日空に30年近く勤め、危機管理も担当した。官邸で国会審議を指揮する木原稔官房長官との呼吸も抜群。木原氏も日本航空出身のため、野党からも「航空会社の人たちは物腰が柔らかく謙虚だ」(立憲民主党幹部)と妙に感心されていた。
中央省庁幹部の人事発令は夏休みギリギリまでずれ込んだ。今夏の省庁人事は露木康浩官房副長官(昭和61年、警察庁入庁)が取り仕切った。「幹部人事が発表前に漏れたら本当に変更する」と、霞が関全体に厳しい箝口令を敷いた。国会が終わって緊張度は少し下がったが、それまでは各省庁とも「首相の気分次第でどうなるか分からない」(現役事務次官)と表情をこわばらせていた。
飯田祐二首相秘書官(63年、旧通産省)も人事情報には気を遣っていた。「首相は省庁人事にあまり介入しないように見えるが、関心は十分に持っている」と、親しい後輩らに伝えていた。閣僚の1人は「各省庁幹部の人柄や政権に対する忠誠心はもちろん、積極財政と成長投資への姿勢は常にチェックしているようだ」と警告する。
首相に“ネグレクト”されている財務省上層部には徒労感が漂う。〈続きでは、高市首相とのコミュニケーションの苦労について語られています〉
※本記事の全文(約4500字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年9月号に掲載されています(霞が関コンフィデンシャル)。
