沖縄の街で見かける謎の「Yナンバー」。
ナンパ目的で目立ちたい一心から「一般人でも取れる」という知人の言葉を真に受けた著者は、軽い気持ちで取得へと動き出す。
しかし、陸運局や米軍基地の機関「VRO」を巡る中で浮き彫りになったのは、日米地位協定と特権資格「SOFA」がもたらす根深い不平等条約の現実だった。
男の願望は果たされたのか? 沖縄育ちの作家・神里純平氏の新刊『あなたの知らない 怖い沖縄』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/最初から読む)
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Yナンバーは取得できるのか?
私は沖縄に戻ると早速陸運局に向かった。
陸運局に到着し、ナンバーを発行する窓口で言った。
「Yナンバーを発行してほしいのですが」
すると職員はさらっと返答した。
「VROからの書類はございますか?」
そんなもの持っていないし、「VRO」という言葉すら初めて聞いた。
「VROとは何ですか?」
すると、私のようにYナンバーを取得しようとする輩をこれまでたくさん相手にしてきたのか、職員は少々うんざりした顔になった。
