結婚前の人間ドックで先生がMRI検査を受けなかった理由

――結婚にあたって保険の見直しとかはしましたか。

恋池 保険はやらなかったけど、人間ドックは受けてもらいました。

 何か見つかったから結婚をやめるとかいうことではなく、先生の状態を把握しておきたいと思って受けてもらったんですけど、ひどい閉所恐怖症で、MRIだけ受けられなかったんです。

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――そうでしたか。

恋池 お医者さんが一生懸命、「あなた、この検査に2万円払ってるんですよ!」って言ってくれたんですけど、先生は「防空壕の記憶が……」とか言って、全然だめで。

 そのMRIが受けられていたら、もうちょっと早く認知症がわかったかもしれないですね。ただ、その他の臓器とかは特に問題なくて、すべて健康ではありました。

 

先生と一緒にいることで、心の安定を得ていた

――すでに3年ほど一緒に暮らしていたということですが、結婚後になにかしらの変化はありましたか。

恋池 先生が安心した感じになったかな。やっぱりそれまでは私に対して“お預かりしているお嬢さん”っていう意識だったんだと思います。

――恋池さんの方はいかがですか。

恋池 「これまで私は不安だったんだ」って、改めて気づきました。自分の人生なんだけど、予想がつかない展開の漫画を読んでいるみたいな感じだったんですよね。

結婚当初のツーショット写真(恋池りもさん提供)

――展開は見えないけど、先生と離れようと思うことはなく。

恋池 「ずっと一緒にいなくちゃ」という謎の使命感があったのもあるし、依存でもあったのかもしれないです。

――依存。

恋池 自分の漫画の仕事は全然うまくいってなくて、箸にも棒にもかからない状況で。そういう何者でもない私がすごい先生と一緒にいることで、心の安定を得ていた部分はあるかもしれません。