28歳のとき、41歳年上の伝説的漫画家・真崎守氏と結婚した漫画家の恋池りもさん(44)。結婚から3年後には真崎氏が認知症を発症し、10年以上、介護と仕事の両立を続けている。

 そんな2人の「年の差婚」のリアルや、認知症が判明してからの日々を綴ったエッセイ漫画『だからわたしは41歳年上の夫と暮らしてます』を上梓した恋池さんに、「大家と下宿人」として生活を共にした結婚前の日々などについて、話を聞いた。(全5回の2回目/3回目に続く

漫画家の恋池りもさん ©佐藤亘/文藝春秋

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すごい父親っ子でお母さんが目の前にいるのに「お父さーん」と叫んでいた

――夫の真崎守先生は恋池さんの41歳上とのことですが、昔から年上の男性の方が話しやすかったとかってありますか。

恋池りもさん(以下、恋池) どうだろう。でも、すごい父親っ子ではありましたね。

 小さいときから父に懐いていて、2歳くらいのとき、どっかに頭をぶつけて「わーん」って泣いたらしいんですけど、お母さんがすぐ目の前にいるのに「お父さーん」って叫んでいたそうで、母は「ショックだった」と言ってました(笑)。

――恋愛面でも、年上の方に惹かれることが多かったですか。

恋池 あんまりお付き合いしたことがなかったんで、それはよくわからないです。

 ただ、私は長女で下に3人きょうだいがいるんですけど、クラスの男子が騒いでいると自分の弟みたいに見えちゃって、幼く感じてしまうことはありましたね。

恋池りもさん(本人提供写真)

「お前それ、おれんちの隣じゃねえか!」真崎先生の家の近くに引っ越した理由

――漫画の専門学校を卒業後、講師だった真崎先生の家の近くに引っ越しされたそうですが。

恋池 先生に引っ越したことを話して拒絶されたら困るので、勝手に決めました(笑)。どう考えても先生は私より先に死んじゃうから、「とにかくずっと一緒にいなきゃ」と勝手な使命感に駆られていて。