その表情は自信に溢れていた。8月9日、夜7時過ぎ(現地時間、以下同)、ダイヤモンドバックスとの3連戦を終え、アリゾナからロスの自宅に帰宅したばかりの佐々木朗希選手(24)。

 

 2日前の先発では、6回を投げて2失点。勝敗はつかなかったものの、これでオールスター後の後半戦で4試合に登板し、2勝0敗、防御率1.88と抜群の安定感を示している。

――アリゾナから時間はどれぐらいかかるんですか?

「飛行機に乗っている時間は1時間ぐらいです。今日はそのあと、降りてからちょっと時間がかかりました」

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佐々木が得た新しい「気づき」

――一昨日の試合もそうでしたが、オールスター後、4登板で2回のクオリティスタート。球速も出ているし制球も安定しています。好調の要因は?

「ちょうどオールスターブレイクのタイミングで、色々と取り組んでいた中でさらに新しい『気づき』があったんです。それがすごく上手くハマっている感じですね」

佐々木朗希選手(写真=2025年2月の取材時) ©鈴木七絵/文藝春秋

――「気づき」とは、具体的には?

「骨盤回りの使い方を少し変えたんです。体の軸というか、腰のあたりの使い方ですね。それが下半身全体にも良い影響を与えてくれるようになった。ずっと取り組んできた課題、方向性は春先から大きく変わっていないんですが、本当に小さな部分をアップデートできた感覚です。それができるようになったことで体を扱いやすくなり、出力のロスも減ったのかなと思っています」

――球速がかなりアップした印象です。

「そうですね。以前は99マイルや100マイル(約160キロ)が出ない日も多かったんですが、最近はなくなりました。それに、力を入れて投げてもボールが暴れることがなくなった。フォークの落ちも良くなりましたし、ストレートの回転数自体も春先より増えています。

 最近手元に来たデータでは(毎分)2400回転くらいまで上がってきていた。4月頃は2000回転前後という時期もあったので、だいぶ良くなりました(プロの平均は毎分2200〜2300回転と言われる)。

 自分のボールが目指していたものに近づいてきて、それに伴って成績もついてきている。春先から求めていたものが、ようやく噛み合ってきたなという手応えはあります」