コンドームさえ外せばすぐに妊娠出来ると信じていた
――その後の不妊治療はどんな風に進みましたか?
こりんご 自分の人生を狂わせたくなかったので、これまでの人生でコンドームなしの性交渉をしたことがなかったんです。というか、ニューヨークの男性の多くは常にゴムをするんですよ。
相手を妊娠させてしまったら大変だし、性病を伝染しあうのも嫌だから。だから彼とも4年間付き合ってましたけど、「コンドームなしでしたい」なんて言われたことは1回もなくて。
自分の性欲を満たすためだけに、避妊せずにやりたがって、女性を妊娠させても責任取りません、なんて無責任な男性たちよりは、はるかに責任ある行動だとは思います。
今思えば、40代は卵子の老化が進んでいて自然妊娠の確率も低いのだから、避妊なしでやっておけばよかったです。
無知というのは本当に怖いです。不妊の知識がないからこそ、コンドームさえ外せばすぐに妊娠出来ると信じていたんですから。もちろんできるはずもなく、そのまま1年が経ってしまいました。
自分の卵子を使って体外受精にチャレンジ
――こりんごさんは45歳に。
こりんご そうです。どこの不妊治療クリニックのドクターからもコンサルテーションの段階で、「本当に子どもがほしいんだったら今すぐ卵子提供を考えなさい」と言われていました。
だけど私はそのときまだマインドが日本人的というか、「血は水よりも濃い」じゃないですけど、「私は私のDNAが残したくて不妊治療をするんだから、卵子提供なんてありえません!」と、ピシャっと断っていたんです。
――となると、不妊治療でのチョイスは人工授精か体外受精ですか。
こりんご そうなんですけど、私の保険だと体外受精はカバーされてなくて、人工授精しかできなかったんですね。さらに自分の知識不足もあいまって、45になって人工授精から始めちゃったんです。
ただ人工授精って、クオリティのいい精子を選んで、妊娠の可能性の高い日(排卵日直前)に注入してもらえるってだけで、そこまで自然妊娠と大差ないわけですね。で、やっぱり人工授精でも妊娠できず。
性交渉もダメ、人工授精もダメという中で卵子の老化を肌で感じ、そこからは体外受精にシフトしました。
――45歳からご自身の卵子を使って体外受精にチャレンジしたと。
こりんご 幸か不幸か、卵が3、4個取れちゃったんですね。完全に取れなかったら諦めもつくんですけど、微妙に毎回卵が取れちゃうもんだから、48歳になる誕生日前まで16回採卵にチャレンジして、大金を注ぎ込むことになりました。
