きょう8月20日、ソロ初となる日本武道館ライブを開催する平手友梨奈。今年(2026年)は、1期生として加入した欅坂46のCDデビューから10年という節目でもある。2020年のグループ脱退、事務所移籍、結婚と、現在25歳にして何度も大きな決断を下してきた彼女が、“大事にしているもの”とは?(全2回の2回目)

平手友梨奈(2023年10月、ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』の完成披露舞台あいさつで)

◆◆◆

 平手友梨奈は欅坂46時代、ライブや楽曲について妥協を許さず、それが理由なのかはわからないが、ついには脱退という形でグループを離れる。

ADVERTISEMENT

 その後、ソロになってからは、スタッフとディスカッションを重ねながら曲をつくっていく作業が好きだ、と話すようになった。表舞台でパフォーマンスを通じて伝えることも好きだとはいえ、彼女のなかでは伝えきったと思えたことは1回もないらしい。そう考えると、つくるほうが好きなのかもしれないとも語っている(『ロッキング・オン・ジャパン』2021年10月号別冊)。

 もちろん、本人の思いはどうあれ、平手のパフォーマンス能力の高さは多くの人が認めるところである。とりわけ身体による表現には卓抜したものがある。

俳優業でみせた高い表現力

『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(2021年)の江口カン監督は、撮影中、平手が歌って踊ってきた人なんだなと感じることがたくさんあったとして、彼女との対談で次のように振り返っている。

《[引用者注:同作で平手が演じた]ヒナコは車椅子で足が不自由な役。実際にそうである人が映画を観たときに、なんだよあれ、ってなるのは絶対に避けたかったので、かなり研究して練習してもらいました。立とうとするときどうなるの、鉄棒につかまるときどうなるの、倒れてしまうときどうなるの、みたいなことを。いざその成果を見たとき、身のこなし方がとてもリアルだった》(「モデルプレス」2021年6月29日配信)

映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』公式Xより

 ドラマでも、『ドラゴン桜』第2シリーズ(TBS系、2021年)ではバドミントンで全国トップクラスの高校生を演じるにあたり、ちゃんとそう見えるよう練習を重ねた。