拘束服で椅子に縛りつけられ…

 移籍に際し、クラウドナインの千木良卓也社長はSNSに、平手が白い拘束服姿で椅子に上半身を縛りつけられた写真を投稿し、そこへ「彼女はいま健やかに拘束されながら次の準備をしていますので、もうしばらくお待ちください」などといったメッセージを添えて、移籍をほのめかした。

 数日後には平手も自身のSNSに同様の写真を載せると、さらに後日、自分を拘束していたベルトだけが残った椅子の写真を投稿して、新たなスタートを切ったのである。

2024年2月、事務所移籍に際して公開された写真(平手友梨奈のインスタグラムより)

 筆者には正直、ちょっと悪趣味にも感じられたが、平手がのちにYouTubeチャンネルのインタビューで明かしたところでは、あのアイデアは夜中に社長とやりとりするなかで生まれたという。

ADVERTISEMENT

 それによれば、ライブをやったときに舞台から落ちるのを心配した社長から(実際、彼女は欅坂時代、ライブ中に舞台から転落したことがあった)、だったら鎖をつけておこうかと言われ、彼女が「絶対嫌です、そんなの。どうにかしてでも脱出します」と返したところ、「じゃあ拘束着を着せる」という話になった。

 そのとき社長から白い拘束着の写真を見せられ、ちょうど新しいアーティスト写真について考えていた平手はこれは使えると思い、提案したのだという。ここから、「いや、だめだろう」と言われつつ、意外にいいかもと話がまとまり、あのような形になったらしい(平手友梨奈YouTubeチャンネル・2024年10月18日配信「平手友梨奈『bleeding love』Official Interview」)。

Adoらを擁する事務所「クラウドナイン」への移籍が発表された際の平手友梨奈(事務所HPより)

移籍後は音楽活動に注力

 平手は欅坂をやめてからの数年間は、自ら制作にも携わった「ダンスの理由」(2020年)や「かけがえのない世界」(2021年)といった楽曲をリリースし、音楽番組にも出演したとはいえ、どちらかといえば俳優としての活動が目立ち、世間での評価も高かった。

 それがクラウドナインに移籍後は、千木良の意向もあり、再び音楽活動に本腰を入れ、あいついで楽曲を発表している。

 先のYouTubeのインタビューでは、「この先の活動において理想とする自分とは?」との質問に《そのときその瞬間で感じたことをちゃんとパフォーマンスで表現すること》と答え、お芝居で表現することと音楽で表現することと、通ずるところはあるけどやっぱり全然違うとして、音楽面の活動をしていくなかで改めてすごくそこが大事に思えたと語っていた。