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「ぼくの母ちゃん」――戦後の子どもたちの想いがにじみ出た紙芝居
初公開の作品として、紙芝居「ぼくの母ちゃん」もご覧いただけます。これはセツルメントの勉強会に来ていた小学生の子どもたちが作文を書き、父が構成して、子ども会のみんなで紙芝居用の絵を描いたものです。子どもだけでは難しかったところには父が手を入れていますが、まさにその当時の子どもたちの生活のリアルな状況が、彼らが描いたものからにじみ出ています。
なぜ「ぼくの母ちゃん」というテーマなのか。お父さんは戦争で亡くなっているからです。一家を支えるために母親が臨時雇いで一生懸命働いているのを子どもはよく分かっていて、早くお母ちゃんにたくさんご飯を食べさせてあげられるように、自分たちも早く大きくなりたいという気持ちが込められています。
1953年という戦後間もない時期に生み出された作品で、73年前のことです。そんなに前のことではありません。私たちはこういったものをもう一度見直して、次の世代に伝えていけたらいいのではないかと思っています。
子どもたちが健やかに育っていくには、とにかく平和が大切で、戦争になってしまえば教育も生活も何もかもが安心して無事に行うことができなくなるわけです。ですので、平和に対する人々の意識を高めたいというのが、セツルメント活動をしていた学生たちの願いだったと思います。父もその一人でした。
