日本を動かす官僚の街・霞が関から“マル秘”情報をお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「霞が関コンフィデンシャル」。最新号から、ダイジェストで紹介します。 

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世代交代の季節を迎えた経産省

 夏の人事は人心一新の機会でもある。経済産業省は藤木俊光事務次官(昭和63年、旧通産省)が続投したが、中小企業庁長官の山下隆一氏(平成元年、同)、資源エネルギー庁長官の村瀬佳史氏(2年、同)ら次官級、局長の動きは例年以上に活発だった。

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藤木俊光氏[経産省提供] ©時事通信社

 省を去ったのは平成3年入省までが中心だ。藤木氏は来年、片岡宏一郎氏(4年、同)にバトンタッチするのが確実視される。「片岡体制へ移行する助走が今年の人事だ」(有力課長)とみられ、大物局長の交代で新陳代謝を促した。

 関税交渉で自動車メーカーなどと連携した伊吹英明氏(3年、同)は製造産業局長を3年務めた。穏やかな人柄に加え、中小企業からも丁寧に意見を聴く姿勢が中堅、若手に支持された。ナフサやプラスチックの不足を打開する「目詰まり対策」を担い、「人海戦術で乗り切ったが、素材産業を所管する伊吹氏の冷静さに救われた」(若手)。人事の気配りも欠かさず、同局総務課長の玉井優子氏(11年、同)は会計課長に昇格し、「本省で2人目の女性局長にまた一歩近づいた」(秘書課長経験者)。

 後任の総務課長には、ナフサ不足対応の最前線に立った素材産業課長の土屋博史氏(10年、同)が就いた。東大大学院の工学系修了の土屋氏は技官として入省。イラン攻撃以降は休日をすべて返上し、ナフサやエチレンの生産流通を支援してきた。大臣官房や各局の総務課長は通常、事務官の中から厳しく選抜され、技官出身者の起用は稀だ。省内は「ナフサ対策に半年近く打ち込んできた。その労に報いたのだろう」(有力課長)と受け止めている。

経済産業省 ©kriver/イメージマート

 今後は新たなリーダー群に省内の注目が集まる。石破茂氏の首相秘書官として官邸の空気を熟知する井上博雄氏(6年、同)、経済安全保障の草分けで現首相秘書官の香山弘文氏(7年、同)が代表格だ。〈続きでは、若手の注目株についても語られています〉

※本記事の全文(約4500字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年9月号に掲載されています(霞が関コンフィデンシャル)。

出典元

文藝春秋

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