同号は直径6メートルの大型風船4個と補助風船を装備した檜製ゴンドラで、重りは沖縄焼酎「どなん」200本分。ゴンドラ内には48時間分の酸素ボンベ、1週間分の食料(スナック菓子中心)、防寒具、毛布、パラシュート、撮影機材などが搭載されていた。

 当初、鈴木氏はヘリウムガスで満たされた風船の浮力により、ファンタジー号を高度1万メートルに到達させた後、ジェット気流に乗り太平洋を横断、約40時間のフライトで米ネバダ州サンド・マウンテンを目指す考えだった。

 しかし、その計画を知った運輸省はあまりに無謀と判断。飛行申請を却下し、地上とゴンドラをロープで繋いだうえで地上100メートル程度のテスト飛行のみ許可を出していた。

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「どこに行くんだ?」「アメリカですよ!」

 前日から密着していたフジテレビのワイドショー「おはよう!ナイスデイ」取材班、飛行に協力していた同志社大学の教授や学生、鈴木氏の支援者などが見守るなか、同氏を乗せたファンタジー号は16時、ゆっくりと空に舞い上がった。地上120メートルの辺りから徐々に高度を下げていく機体。

 と、ここで彼は地上に向かい「行ってきます」と叫ぶや、なんと地面と繋がっていたロープを外す。

 驚いた同志社大学教授の「どこに行くんだ?」という問いに、戻ってきたのは「アメリカですよ!」という返事。