なぜジョージ・クルーニー?

 2018年5月19日、私はロンドン郊外のウィンザー城にいました。天気が悪いことの多いロンドンとしては珍しく快晴で、暖かい日がさしています。この日執り行なわれたのは、前年11月に婚約を発表したヘンリー王子とメーガンのロイヤルウェディング。私ははるばる日本から取材に来たのでした。

山火事から間もなく、主催イベントに現れた夫妻 ⒸPA Images_時事通信フォト

 城の敷地内にある聖ジョージ礼拝堂で正午に始まり、エリザベス女王(2022年逝去、享年96歳)らが見守る中、ヘンリー王子とメーガンが愛を誓いました。結婚式が1時間ほどで終わると、夫妻が礼拝堂から出てきて馬車に乗り込み、見守る人々へ手を振ります。人々が思わず歓声を上げ、「メーガン!」と呼びかける声も聞こえました。馬車で通り過ぎる新婚夫婦を見ながら、私も2人の門出に心を躍らせました。プレイボーイながら「国民の次男坊」と親しまれた当時33歳のヘンリー王子と、王子の3歳年上で、ドラマ『SUITS/スーツ』などに出演してきた“カリフォルニア・ガール”のメーガン夫人。新しい王室をアピールするにはピッタリの2人です。

 しかし、今思い返すとその時から違和感はありました。ロイヤルウェディングには名物司会者のオプラ・ウィンフリーやジョージ・クルーニー夫妻など、多くのハリウッドセレブが招待されていました。しかも、夫婦のどちらともそれまでに付き合いがなかった人ばかり。豪華な結婚式は、夫妻が王室離脱後にアメリカのセレブとして活動するためのコネクション作りだったようです。

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 コネクション作りの最初の大きな成果は、2021年3月に放映された、オプラ・ウィンフリーによるヘンリー&メーガンへの独占インタビュー番組『オプラ・ウィズ・メーガン・アンド・ヘンリー』でした。全米で1780万人が視聴した大ヒット番組で、ヘンリー&メーガンは番組の中で英王室内での人種差別をほのめかして世界中を驚かせました。

※この続きでは、夫妻のアメリカにおけるメディア戦略などが語られています。約7000字の全文は、月刊文藝春秋の電子版『文藝春秋PLUS』に掲載されています(多賀幹子「メーガン&ヘンリー ロイヤル商法破綻」)。

文藝春秋

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メーガン&ヘンリー ロイヤル商法破綻
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