――ガンベルトをしている藤岡さんはどうしても目立ってしまいますしね(笑)。
天翔 そうなんです。しかも、そこに4人兄妹がいると目立ちますし。なので唯一、心を解放して歩けていたのが海外でした。海外旅行に行ったときは、父と街中で一緒に歩けたりするのがすごく嬉しくて。海外はハワイ、グアムに人があまりいない時期に行くんです。
――そうか、ハワイだと日本人だらけですもんね。
天翔 そうなんです。楽しめますし、海外はすごくオープンなので開放的な気持ちになれて。それが心の支えでした。
素顔は“毎朝4時起きでお弁当を作ってくれるお父さん”
――藤岡さんには厳格、怖いイメージもありますが、怖くはないですか。
天翔 怖さはないですが、めちゃくちゃ厳しいときと優しいときが、すごくはっきりしています。父が怒るところは、人間としての正しい精神性からズレているのを見たときなんです。真剣でなければいけないときに真剣さが足りなかったり、集中力がなかったりすると、すごく怒ります。
だから怒るというよりは、教えという感じです。その怒り方もすごく愛情があって、愛情があるゆえの教えというか。父自身が仕事の現場でも家でも、常に周りに思いやりがあって、愛のある人なので、怒られてもすごく納得できる。反発するような思いが湧かないんです。
――有言実行だからこその説得力なんですね。ご兄妹のお弁当も作ってくれていたと聞きました。
天翔 学校がずっとお弁当だったんですよ。だから、毎日ではないですけど、少しでも時間があるときは、朝4時に起きてお弁当を4人分作ってくれていました。それもすごく愛情があって、栄養バランスが考えられたお弁当なんです。開けると、いろいろな子が見に来るような感じでした。キャラ弁ではないんですが、色鮮やかなんです。
――お父さんのお弁当に入っていて、自分が好きだったものは何ですか?
天翔 一番好きだったものは甘辛の手羽先です。小さい手羽先があって。父は味付けがすごく得意なんです。ちょっと濃いめがポイントです。疲れているときに、その手羽先は味が濃いから食べるとめちゃくちゃ元気が出て、ご飯ともすごく合うんですよ。だから、お弁当を開けて入っていると嬉しかったです。父は調理師免許も持っているんですよ。
――藤岡さんは調理師免許も持っているんですか。すごいですね。
天翔 父ほど男らしく、何でもできる人に出会ったことがないです。だからこそ、尊敬している気持ちがブレないというか「こういう人になりたいな」と思います。父としても、俳優としても、どの一面でも憧れというか。父でもあり、尊敬する人であることはずっとブレないですね。
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