俳優・藤岡弘、さんの次女で、現在は女優やモデルとして活躍する天翔天音さん(21)。父は初代仮面ライダー/本郷猛を演じたが、ことし彼女も『仮面ライダーアインズ withガールズリミックス』で仮面ライダーに変身する三日月ナユタ役を演じた。仮面ライダーを演じるにあたっての父からの助言、現場の雰囲気から、実際演じての反響などを教えてくれた。(全5回の4回目/最初から読む)

天翔天音さん ©釜谷洋史/文藝春秋

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「目の中から伝わる心の強さが出るようにしなさい」

――『仮面ライダーアインズ』では、お父さんの藤岡弘、さんも撮影現場に来られたそうですね。仮面ライダーを演じるにあたり、何かアドバイスはありましたか。

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天翔天音さん(以下、天翔) アインズに変身するシーンに向けて、めちゃくちゃ練習しました。初めての変身シーンは歴史に残るので、ものすごく重要で、「ここだけは本当にいいシーンとして歴史に残るものにしたい」と思っていました。なので、撮影前日には父と6時間くらい、変身ポーズの角度や腰の入れ方、声の出し方など、細かいところまで何度も練習して挑みました。

 その際に一番言われたのが、「目の中から伝わる心の強さが出るようにしなさい」ということです。私の変身ポーズの最後も、顔が少し隠れて、目が一番よく見えるんですよ。その瞬間に心の強さが出るようにしました。

「KATE」×「仮面ライダーアインズ」CM試写会での天音さんと父・藤岡弘、さん 本人インスタグラムより

――実際に、変身シーンの撮影にずっと立ち会っていらっしゃったんですね。

天翔 はい。変身シーンは本当に忘れられない撮影です。父もずっと見ていました。スタッフさんも大勢いらっしゃって、数百人はいたと思います。緊張するかなと思ったんですけど、「やり切るぞ」という使命感からなのか、本当に役に入っていたからなのか、緊張よりも全身が燃えているような感覚でした。現場に入った瞬間に気持ちがすごく変わり、役に入り集中してそのシーンを撮ることができました。

 でも、今考えると、本当に足が震えるような撮影でした。父も見ていましたし、あの場で少しでも気が緩んでいたら、やり切れなかっただろうなと思います。

――藤岡さんがいらっしゃっていたのなら、もしかしたら監督が一番緊張していたかもしれないですね(笑)。

天翔 そうですね(笑)。周りのスタッフさんも緊張していましたね。でも、父にとって久しぶりに会うスタッフさんもいたらしくて、抱き合っている姿も見かけました。