互いに素姓を偽りながらマッチングアプリで知り合った、26歳の青年と52歳の女性。実はそれはロマンス詐欺だった——。2人の心の触れ合いを描いたロマンチックな香港映画『ラブ・ライズ』が公開される。香港で絶大な人気を誇る歌手・俳優のMCチョン・ティンフーが演じる詐欺に手を染める青年は、キムタクをイメージしているという。ホー・ミウケイ監督にインタビュー。

ホー・ミウケイ監督 撮影:湯山繁

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映画『ラブ・ライズ』

『ラブ・ライズ』のあらすじ
26歳のジョー(MCチョン・ティンフー)は、定職に就けず、携帯料金の支払いにも窮する日々の末、ネットで見つけた高収入のアルバイトに応募し、詐欺の世界に足を踏み入れる。フランス人を騙りマッチングアプリでベロニカ(サンドラ・ン)に接触するジョー。ベロニカは52歳の冷静沈着な産婦人科医だが、外国人との恋愛を夢見ていた。彼女は、ジョーとのやり取りに次第にのめり込み、送金を重ねていく。ジョーは次第に罪悪感を覚え始め——。

ロマンス詐欺を題材にした理由

――なぜ、この詐欺グループの物語を題材に選んだのでしょうか?

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映画『ラブ・ライズ』

ホー・ミウケイ(以下、ホー) プロデューサーとテレビを見ていたとき、ロマンス詐欺グループが逮捕されたニュースが流れ、そのアジトから詐欺用のマニュアルや脚本が発見されたんです。私たちはこれまでたくさんのラブストーリーを書いてきたので、その「脚本」を見て、女性の愛情を巧みに騙す「愛情の嘘つき」について、自分たちならどんな物語を書けるだろうと思いました。

 実際、私の身近にもロマンス詐欺に遭った親戚がいました。明らかな証拠を見せても信じない。普通の詐欺は相手の恐怖心を利用しますが、ロマンス詐欺は少し違う。騙されているのに、被害者自身は実は喜んでいる。警察から詐欺だと言われても、「私は本当に恋愛をしたんだ」と思い込んでいる。私はそういう気持ちにとても惹かれました。