出版社経営を続ける理由
——パク・ジョンミンさんは俳優業と共に、出版社MUZEも経営されています。2025年は出版業に専念していて、K-BOOKフェスティバルに出版社代表という立場で来日もされましたね。演技だけでも大変な仕事なのに、出版もするという、二足の草鞋を履いている理由を教えてください。
現実的なことを言えば、もうすでに抜け出せなくなってきているから、ですね。つまり、そのどちらにも責任感を感じているから、と言うことです。俳優としてはかなり前から責任感を持って望んできましたが、出版の仕事も会社を立ち上げ、今はそこに勤めている社員たちがいるわけです。だから好きで始めたとはいえ、スタッフのためにも一生懸命頑張らなければならない状況になっています。でも面白いのは、会社にいるときは撮影現場に行きたいと思い、撮影現場にいるときは会社に行きたい、と思ったりする時があるんです。何かから抜け出して、どこか自分が行きたい場所があるということは、すごくいいなと思うようになりました。もともと僕自身は、人生をすごく意欲的に生きている人間ではなかった。でも今は会社に行って会社の人たちと話をしている時も、撮影現場で周りの人たちと話している時もすごく楽しい。一緒に誰かと共同作業をするということが、最近とても楽しく感じられるようになってきました。良い相互作用を与え合っている、役に立っているなと感じています。
パク・ジョンミン 1987年生まれ。2011年、少年たちの孤独を描いた『BLEAK NIGHT 番人』で映画デビュー。若手実力派として注目を浴びる。『それだけが、僕の世界』(2018)では未経験のピアノを完璧に習得するなど、徹底した役作りで知られる。ヨン・サンホ監督とは『サイコキネシス-念力-』(18)、ドラマ「地獄が呼んでいる」(21)に続いてのタッグ。その他の出演作に『HUMINT/ヒューミント』(26)、『ハルビン』(24)、『戦、乱』(24)、『密輸 1970』(23)、『ただ悪より救いたまえ』(20)、『狩りの時間』(20)、『スタートアップ!』(19)、『ザ・キング』(17)、『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』(16)など多数。
『顔 -かお-』
生まれつき目が見えない著名な篆刻家イム・ヨンギュ(クォン・ヘヒョ)と、彼を支える息子ドンファン(パク・ジョンミン)。40年前に失踪したドンファンの母チョン・ヨンヒ(シン・ヒョンビン)の白骨遺体が発見された。殺害された可能性があるという。ドンファンは顔を知らぬ母の死の真相をドキュメンタリー番組のプロデューサーと共に追うが、誰もがヨンヒは「醜い顔」をしていたと証言する。1970年代のソウルで、一体何があったのか――。
脚本・監督:ヨン・サンホ/出演:パク・ジョンミン、クォン・ヘヒョ、シン・ヒョンビン、イム・ソンジェ、ハン・ジヒョン/2025年/韓国/103分/配給:ツイン/© 2025 WOWPOINT, ALL RIGHTS RESERVED. /8月28日(金)より全国ロードショー



