「俺のものだったのに!」モテ期到来で11人から告白されたことも…
――先生への想いが原動力に。
川越 その先生に褒めてもらいたくて、運動も勉強も真面目に取り組むようになりました。気づいたら、陸上競技で島の新記録を出したり。
もともと勉強も大嫌いで、本当に下から数えたほうが早いくらいだったんです。漢字も読めなくて、授業中に当てられて教科書を音読しても、平仮名しか読めなくてしどろもどろになって笑われたり。またそれがいじめの原因の1つになっていたんですけど。
――陸上競技の新記録を出したことで、周囲の見る目も変わってきたわけですね。
川越 島の新聞にも載るような大きな記録大会があるんですけど、そこで親の世代が作った記録のすべてを私が塗り替えたんです。それからすごくモテるようになりました。他校の生徒からも注目されるようになって。
――なんでも一度に11人から告白されたこともあったとか。
川越 ありましたね。高校で初めて彼氏ができたときには、2人で帰っていると、後ろから男子たちが「うおーっ!」ってついてきたり。「俺のものだったのに!」とか叫ばれたり。部活中も、ずっと私の名前を叫ばれていました。
「あいつは男にこうやって媚び売ってるんだよ」仲が良かった友達に裏切られ…
――中学生になってから人生が変わったとはいえ、友人関係の悩みは続いていたのですか。
川越 中学3年生まで、仲が良いと思っていた2人の子がいたんです。私と3人のグループで、ずっと一緒にいると思っていたんですけど、人生最大級の裏切りをされて。
その2人は、私がモテることに嫉妬していたんです。中学の3年間、ずっと私のありもしない噂を流していました。「あいつは男にこうやって媚び売ってるんだよ」とか。私は別に誰かと付き合っていたわけでもないのに。
気づいたら、周りから男子が離れていくことが多くなって。その2人のせいだったんです。最大の嫌がらせをされて、もう次の日、学校に行くのが怖くて震えが止まりませんでした。人を信用できなくなってしまって。
――どう乗り越えました?
川越 そのときに担任の先生がかけてくれた言葉があって。「嫉妬されるってことは、相手は負けを認めたってことなんだよ。あなたには、あなたにしかないスキルがあるんだから、むしろ強気でいきなさい」と。
これで180度、考え方が変わりました。そのときから、「人に嫉妬されるくらいの生き方をしてやろう」って。そうやってポジティブに考えて頑張れば、誰も何も言えなくなると思ったんです。この考え方が、今の私につながっていますね。
――現在の活動でも、嫉妬されることは多そうですよね。
川越 多いです。いろいろな嫌がらせを受けています。
撮影=細田忠/文藝春秋
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