調理師免許を持ち、シェフとしても活動しているセクシー女優の川越にこ。

 6月に発表した3冊目の写真集『TRITON』(徳間書店)が好評を博している彼女に、上京して入学した調理師学校での孤立、当時の恋人からの暴言や暴力、女優デビューの経緯などについて、話を聞いた。(全5回の4回目/5回目につづく

川越にこさん ©細田忠/文藝春秋

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「後ろから抱きしめるふりをして首を絞められたり…」調理師専門学校時代の交際トラブル

――高校卒業後に入った調理師専門学校でも、妬み、嫉みで辛い目にあったと。

川越にこ(以下、川越) 寮に入っていたんですけど、女子寮の寮長をやっていたので、後輩たちからすごく慕われて。専門学校って、普通は先輩後輩の関わりがあまりないんですけど、私だけはなぜか交流が多くて。先生や校長先生とも仲が良かったので、特別扱いされているように見えたんじゃないですかね。

――恋愛方面のトラブルは起きなかったのですか。

川越 同じクラスに、成績トップクラスの彼氏がいたんです。お互いムードメーカーで、切磋琢磨する関係だったんですけど、私がいろいろと彼よりも大幅に追い抜いてしまって。校長先生から、使っていた包丁を譲り受けたりしたんです。それが彼の男性としてのプライドを傷つけてしまったみたいで、そこからDVが始まりました。

 教室で座っているときに、後ろから抱きしめるふりをして首を絞められたり。私が苦しんでいる姿を周りに見せつけるのが、快感だったんでしょうね。

 机に頭をぶつけられそうになったり。だんだん嫌がらせがエスカレートして、学校の問題として発展しました。先生たちが間に入って、別れさせられた感じです。

 それまでは彼がクラスの中心人物だったのもあって、女子たちもその彼女である私に何かを言ったりすることはなかったんです。でも、別れてからは格好の標的にされて、グループワークで私だけ除け者にされたりしましたね。

 

日本の三大ホテルと言われるところに就職したかったが…

――就職活動も大変だったそうですね。

川越 日本の三大ホテルと言われるところに就職したかったんです。学校からは1000人中5人だけが面接に進めるんですけど、その5人の中に女性は私1人だけ選ばれて。

 でも、先生からは「あそこは女性を採らないことで有名だから、諦めたほうがいい」と優しさで言われていました。「でも、やってみなければ分からない」と受けに行ったんですけど、5人受けて落ちたのは私だけでした。

 本当に女性は採らない方針だったそうで、それをきっかけに私の考え方が一気に変わったんですよ。どれだけ地位のある会社でも、個人の能力ではなく“女”としてしか見てくれないこともあるんだ。「こうなったら私の存在価値を認めてくれる会社を選ぼう、唯一無二の存在になろう」と強く心に誓いましたね。