宮藤 いやいや、そんなにお待たせしてないはず。それで今回『俺のこと、なんか言ってた?』でお声かけしたんですから! 実は、別の映画で共演されてた僕と仲の良い女優さんが僕にチクってくれたんです。「役所さんがコメディやりたいって言ってる!」って。で、「今がチャンスだ!」と思ってですね……。
役所 ありがとうございます。すごく光栄でした(笑)。
宮藤 『俺のこと〜』は、ロンドン公演を大成功させた大物俳優が、日本に凱旋帰国してみたら、なぜか国民の99%から完全に忘れられてしまっていた――という設定のコメディで、もちろんその大物俳優が役所さんの役です。やりづらくなかったですか、俳優役って。今さらですけど。
役所 いやあ、楽しかったですよ。だって俳優のキャラクターの引き出しだけは山ほど持ってますから(笑)。
宮藤 “俳優とは承認欲求の塊だ”というのが、このドラマのテーマなんですけど、役所さんは承認欲求は強い方ですか?
役所 強いんじゃないですか。気になってしょうがないです、自分が出た作品の評判とかは、やっぱり。
宮藤 僕自身の経験ですけど、俳優やってて演出家に「どうでした?」って聞いたら、「ごめん見てなかった」って言われることあるんです。あれは傷つきますよね。映画でも「出てたっけ?」とか。
役所 あるある(笑)。でも『時には懺悔を』の宮藤さんは準主役級ですから、あの熱演は見たら絶対に忘れないですよ。ぜひ劇場に見にいらしてくださいね。
宮藤 さすが、締めが絶妙! じゃあ、僕の方は、ドラマ『俺のこと、なんか言ってた?』は全8話、Netflixで10月から世界独占配信の予定です。こちらもお忘れなくチェックをお願いします! 本日はありがとうございました。
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(やくしょこうじ/1956年生まれ、長崎県出身。78年、無名塾2期生としてキャリアをスタートし、以来、映画やドラマに数多く出演。日本を代表する俳優として活躍している。)
(くどうかんくろう/1970年生まれ、宮城県出身。俳優、脚本家、演出家、ミュージシャン、ラジオパーソナリティ。2005年5月26日号から本誌にてエッセイを連載中。)
