「史上最強」と謳われたサッカー日本代表。それでもW杯の結果はベスト32止まり……。いったいどうすれば優勝できるの? そのヒントが『ブルーロック』にあるらしい? 噂の真偽を確かめにいってきました!

今週のターゲット『ブルーロック』

〈あらすじ・概要〉累計発行部数6000万部を超える同名漫画の実写化。日本をW杯優勝に導く“革命的なストライカー”育成プロジェクトに挑んだ高校生ストライカーたちのサバイバルを描く異色のサッカー映画。高橋文哉主演。金城宗幸・ノ村優介原作。瀧悠輔監督・鎌田哲生脚本。128分。公開中。

映画『ブルーロック』のポスタービジュアル(東宝映画情報【公式】Xより)

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「FIFAワールドカップ」が終わるたびに毎回囁かれる、日本選手の“個の力”。まさにこの問題にフォーカスし、日本代表が強くなるヒントが描かれている映画が公開中だとか。断然気になります!

 タイトル『ブルーロック』は“日本フットボール連合”が立ち上げた「青い監獄(ブルーロック)」プロジェクトより。まず、この設定がすごいんです。日本代表が抱える得点力不足を解消するべく、300人の高校生ストライカーを招集(というか監禁)し、勝ち抜き選考を開始。勝者はただ一人、敗者は日本代表入りの権利を生涯失う(!)という過酷なルール。チーム分けは能力順で、主人公の潔世一(いさぎよいち)(高橋文哉)は最下位のチームZに振り分けられる……からの、人生を賭けたサッカーサバイバルゲームが始まるわけです。

 さすが漫画原作だけあって、登場人物は多いながらもキャラ立ちはバッチリ。原作ファンからも「再現度が見事」と高評価。一方、「アニメ版そのままで実写化の意味なし」との声もあったので、鑑賞後に配信でアニメ版を見てみると、確かに一理あり。ただし、生身の人間ならではの肉体の躍動感や繊細な感情表現は、やはり実写だからこそ。スピード感や迫力が全然違います。特に試合のシーンのアクションやカメラワークは必見! 肉体改造を含む俳優たちの役作りの努力と映像技術の進化が融合したエンターテインメントに大満足でした。

 実際、俳優たちはよく頑張っていました。主演の高橋文哉は観客が共感を寄せやすい主人公が似合うし上手。櫻井海音は東京ヴェルディのジュニアユース出身という実力をいかんなく発揮。青木柚はめちゃくちゃ体を大きくしていたし、最強の敵・凪役のK(&TEAM)は、ほぼ本人のビジュアルのままアンニュイな天才を演じていて最高! ですが本作の主軸はあえて、彼らのコーチ絵心(えご)甚八を演じる窪田正孝だと言い切りたい! モニター越しに選手に指令を出し挑発する役割なので、演技パターンが固定化しがちなところ、表情や台詞回しで絶妙なニュアンスの変化をつけていく。垣間見える人間味や本音の匙加減も巧み。窪田正孝劇場を久々に堪能しました。

 また、その絵心のセリフ「日本サッカーは組織力は高いがエゴが足りない」は、なかなかリアルな問題提起。個人的には、サッカーに限らず、エゴと組織力の関係についても考えさせられたのでした。

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