国際政治学者の佐橋亮氏は、現在の国際情勢を考える上で、「絶対に割られてはならない線(ボトムライン)を見極め、その線が割られかねない事態とは何か、割られないために何を準備すべきか、を先に考える知的態度」が重要だと述べます。氏がこのような思想を重視して現在の世界の在り方を考える新連載「底線思考」をはじめ、佐橋氏がこれまで「文藝春秋」に寄稿してきた記事を紹介します。[全4記事]
底線思考 第1回
元には戻らない世界のなかで
「その外国交際の法の如きは、権謀術数至らざる所なしというも可なり。」『文明論之概略』で福沢諭吉が記したこの言葉を現代語に訳せば、外交において権謀術数が張り巡らされているのは常だ、と…

底線思考 第2回
アメリカはなぜ、強いまま壊れるのか
「パラノイアだけが生き残る」。インテルを世界的企業に育てたアンドリュー・グローブは、かつてそう言い切った。病的なまでの心配性だけが、事業を根底から覆す「戦略転換点」を見逃さずに…

底線思考 第3回
「強靱国家」中国はどこでつまずくか
今から80年余り前、中国共産党第7回党大会(1945年)において、毛沢東は居並ぶ幹部たちを前に、これから起こりうる17の困難を数え上げた。外国からの非難、国民党との内戦、天災の発生、暗殺――。それらを述べた後、17番目に挙げたのは…

日米両国は強靱な関係を築くべし
【2025年の論点】4年おきに行われるアメリカ大統領選挙は、国内だけでなく世界の関心をひきつけて止まない。もはやアメリカだけが繁栄する国家のモデルとはいえず、世界におけるその役割も急速に変わりつつある。それでも…

