つまり、誰にでも同じ女性をあてがうのではなく、その人の好みに合わせて最適化してくるのです。

ロシアが日本に対してハニートラップをあまり活発にやらないとされるのも、そこに理由があります。

基本的にロシア人は白人が多いので、日本では目立ちすぎる。しかし、中国や北朝鮮のように外見が日本人に近い場合は、そこに自然に入り込みやすい。

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逆にロシアは、ヨーロッパなどではハニートラップをやっています。要するに、その国、その相手に合った形でやり方を変えているということです。

「酔って千鳥足の女性→帰れない」は典型的な手口

ハニートラップに引っかからないために一番大事なのは、「自分は狙われるわけがない」と思わないことです。

私の知る限りでも、某国大使館関係のレセプションなどでは、名刺を渡した後、1週間から10日ほどで連絡が来るというのは珍しくありません。そこから食事に誘われるケースもあります。

公安外事課時代の私の師匠は、逆に「どんな罠(わな)が仕掛けられるか見てみよう」と行ったことがあったそうですが、やはり典型的なパターンが待っていたそうです。

最初はレストランで飲む。すると相手の女性がやたら早いペースで飲み、帰る頃には千鳥足(ちどりあし)になる。「このままでは帰れない」「気持ち悪い」と訴える。そこで、優しい人ほど「大丈夫ですか」と言って、ビジネスホテルや相手の自宅まで送って行ってしまう。その時点で、もう危ない。

何もなくても、2人きりになったところを隠し撮りされているかもしれない。シャワーを浴びている間に、携帯やパソコンの中身を見られているかもしれない。

この手口は古典的ですが、今でもあります。

私が民間のコンサルタントとして受ける相談の中にも、年に1、2回は出てきます。ということは、表に出ていないケースを含めれば、潜在的にはもっと多いはずです。まず大事なのは「2人きりで会わないこと」です。そして、「こういう手口がある」と知っておくことです。