突然の発表だった。これまで「ご想像におまかせします」と、交際質問をはぐらかしてきた2人。結成当初はぎこちなかった、歳の差ペアの関係はいつ変わったのか。親族、恩人、友人……総力取材で全内幕を明らかにする。
「璃来ちゃんとは付き合ってるの?」
2019年秋、カナダ最大の都市・トロント近郊にある診療所で、マッサージセラピストの青嶋正氏は、1人の若者と向き合っていた。“りくりゅう”の木原龍一(34)だった。
彼は8月に三浦璃来(24)とペアを組んだばかり。コーチのブルーノ・マルコット氏に指導を受けるべく、カナダへ移り住んでいた。
羽生結弦や紀平梨花など、数々のフィギュアスケーターを施術してきた青嶋氏は、木原にこう尋ねた。
「璃来ちゃんとは付き合ってるの?」
決して興味本位からではない。コンディショニングについて相談を受ける身として、聞いておく必要があると考えたからだ。すると木原はこう答えたという。
「いやいや、歳も歳ですから話も合わないし、付き合うとかは全然ない。それよりも(社会人として未成年を預かる)責任があるから、そっちの方が大変です」
当時の木原は27歳。三浦はまだ17歳の高校生だった。彼の偽らざる本音だっただろう。
だが、それから7年。2人は婚約した。一体、この間には何があったのか――。
◇
日本中が歓喜に包まれた、ミラノ・コルティナ五輪のペアフリー。ショートはミスで5位に沈むも、大逆転で金メダルを獲得した。
半年後の8月23日、再び朗報が舞い込んだ。りくりゅうの2人が、インスタグラムで婚約を発表したのである。リンク上で木原が片膝をつき、三浦に指輪を渡す様子の写真を添え、こうメッセージを綴った。
〈お互いにとってかけがえのない、なくてはならない存在となりました〉
バイト先の同僚が語る「義理堅さ」
五輪後の会見では、2人の関係性について問われ、笑顔で「ご想像におまかせします」と、はぐらかしていたりくりゅう。8月2日には自分たちがプロデュースしたアイスショー『THE DESTINY』が終わったばかり。そして木原の誕生日翌日に“電撃婚約”を発表した。スポーツライターの野口美惠氏が語る。
「アイスショーのタイトルは2人が出会ったことが『運命』だという気持ちを込めたもの。五輪後も多忙で集中し続け、ようやく一息つくタイミングとなったので発表したのでしょう」

