さらにジャニーの下で働いていた元マネージャーがジュニアに性加害を行っていたのならば、もはやジャニー個人の問題だけではなく、事務所全体の問題ではないのか。
20分後に返信が…
次号の記事では、井上の証言によって、ジュリーを含む事務所全体の問題を問おうと考えていた。
井上の取材から約2カ月が経っていた。記事にする前に、掲載することを伝える必要があった。彼の連絡先はメールアドレスしか知らない。私は会って伝えようと思い、時間を作ってもらえないかとメールしたが、2日経っても返事はなかった。
仕方なく、通告するかたちでメールを送った。
〈週刊文春の髙橋です。6月2日にメールを差し上げましたが、まだお返事がございませんので、お目にかかってお伝えしたかったことを、このメールでご連絡いたします。
6月8日発売の「週刊文春」に、井上さまからうかがったお話を掲載する予定です。
特に、井上さまがジャニーズJr.の少年に金銭を渡して性的関係を持ったという話です。
また、井上さまはジャニーズJr.の少年をジャニー氏の六本木の当時の自宅マンション(アークタワー)やジャニー氏が頻繁に滞在していた全日空ホテルに送り届けたことはないと説明されていましたが、その後の小誌の取材で、「井上さんに自宅マンションや全日空ホテルまで送り届けられた」という元ジュニアから証言を得ています。
記事については、プライバシーに最大限配慮いたしますが、上記の点、もし反論などがございましたら、6月5日(月)の17時までにご連絡頂けますでしょうか。宜しくお願いいたします〉
すると20分後に返信があった。
この続きでは、井上が告白していた性加害の詳細、「週刊文春」に証言が載った後に井上から送られてきたメールの内容、ジャニー存命時のジャニーとジュリーの関係性などについても詳しく報じている。この回だけでなく、髙橋氏がジャニーズ問題の取材を振り返る連載「Voices 週刊文春ジャニーズ取材班の290日」のすべての回は「週刊文春 電子版」で読むことができる。

