他方で矛盾するようですが、もちろん占いは「当たる」のです。そしてその「当たり方」には2種類あるように思います。

ひとつは、バカバカしい当たり方。別の言い方をすれば、ベタな当たり方をするときがあります。

たとえば、ルノルマンカードという、日本ではまだあまり紹介されていないカードがあります。これは非常にシンプルな象徴から成っていて、花束とか、十字架とか、星とか、ハートとか、手紙とか、そういう具体的なイメージばかりで構成されている。その中に「ネズミ」と「蛇」というカードがあります。どちらもあまりよい意味ではなく、ネズミは損失や消耗、蛇は敵意とか隠れたトラブルの象徴です。

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あるとき、何度やってもその「ネズミ」と「蛇」が続けて出ることがあって、正直、「イヤだな」と思っていました。また誰かにイヤなことを言われるのかなと、対人関係のトラブルを想像してしまったのです。

ところが実際に起きたのは、まったく別のことでした。洗面台の下のシンクに水漏れが起きて、立て続けに今度は洗濯機も水漏れを起こしたのです。そのときは、「ああ、こういうのって続くよな」と、いわゆる故障のサイクルみたいなものとして受け止めていたのですが、修理費もそれなりにかかるので、けっこう気が重くて……。

「笑えてしまう感じ」が占いの意義

でもあとになって、ふと気づいたのです。あのカード、これだったのか、と。なにが対応していたのかというと、文字通りですが、「蛇」はホースですよね。そして「ネズミ」はかじる存在。実際にネズミがかじったわけではないにしても、ホースに入った亀裂というのは、イメージとしてはまさにそれに近い。つまり、「あのカードはこの出来事を指していたんだ」と。

ただ、こういう当たり方は、まったく予言としては役に立ちません。事前にそれを防げるわけでもないし、「そう来たか」という感じで、あとからわかるだけ。ほとんど大喜利みたいな当たり方をしてくる。