今年8月7日、広島・平和記念公園を訪れた悠仁さまは、原爆の犠牲者を悼む広島平和都市記念碑に、そっと花束を供えられた。こうした「戦争の記憶」を継承される姿勢からは、次世代を担う成年皇族としての自覚が滲む。

 これまで悠仁さまが受けてこられた「天皇教育」とは、どのようなものなのか。“秘密のベール”に包まれた実態に迫った(文中一部敬称略)。

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天皇の在り方がしみついてくる

 そもそも、これまでの「天皇たるべき教育」とはどのような内容だったのか。

 例えば今の天皇は高校生の頃から、上皇同席のもと、学習院大学の児玉幸多学長や黛弘道教授、東京大学の笹山晴生教授などから「天皇の歴史」を学んできた。上皇自身も中学から高校にかけて同様の勉強をしたことがあり、会見で「それは役に立っているとお考えですか」と問われた際には、こう答えられている。

〈「しみついてくる」というようなことはあると思いますね〉(薗部英一編「新天皇家の自画像」)

大阪・関西万博のブータン王国エリアでご説明をお受けになる秋篠宮さまと悠仁さま ©JMPA

 天皇が学習院大をご卒業後、英オックスフォード大学に留学される前には、東大の岡義武教授から近代政治史を学ばれた。天皇は明治時代に関心を寄せておられたが、上皇は「昭和の人間がなぜ戦争に突入していったか、そこをよく講義してもらいなさい」と仰ったという。

 父子で天皇の事績を学び、悲惨な戦争の記憶を継承する。上皇が天皇に施した教育の実例からは、こうして天皇の在り方を「しみつかせる」教えの端々が垣間見える。