——その時は自身の性別についてはどんな風に思ってたんですか?
Rio 自分は女の子になりたいのかなって思ってました。僕の一番の願いは「かわいくなりたい」っていうことで、当時は「かわいくなりたい=女の子」という時代だったから「かわいくなりたい自分は女の子なのかな」って感覚です。でも男の子の格好が嫌だったというより、そもそもあまり興味がなかったんですよね。小学生の頃から女の子のことが好きだったから、自分ってなんなんだろうって戸惑ってましたね。
——本格的に女装するようになったのは何歳くらいの時ですか?
Rio 14歳くらいですね。6歳頃に妹のスカートをこっそり着たりはしてましたけど、自分でウィッグを用意して写真を撮るようになったのはその頃です。当時って女装文化がまだ本当にアンダーグラウンドで、今みたいに「男の子でもかわいくていい」っていう空気は全然なくて、とても気軽に人に言えるような感じじゃなかったんですよ。それで見つけたのが2ちゃんねるの女装写真を投稿するスレッドで、そこに写真を投稿したくて、手探りでウィッグを被ったり、自分なりにかわいく見える方法を試すようになりました。
サラリーマンにナンパされ、女性服で写真を撮られたことも…
——メイクとか?
Rio まだメイクはできないからすっぴんで、自分の部屋でこっそりウィッグを被って、鏡の前で角度を調整しながら自撮りしてました。投稿してしばらくすると「かわいい」「女神降臨」ってコメントが並ぶんです。めちゃくちゃちやほやされて、かわいさを認められた感じがしてあの時は本当に嬉しかったですね。
——恐怖心よりも、「かわいい」と言われる嬉しさが勝っていた。
Rio というより、恐怖心は一度もなかったですね(笑)。「かわいい」って言われることがとにかく嬉しくて。その頃から女性っぽい声を出すこともできたので、ネットで女性の通話相手を募集してた知らないおじさんと電話したこともあります。携帯もないから家の電話で、親がいないタイミングを見計らって電話して、女の子のフリをして、まあ……相手が満足するまで付き合ってあげる、みたいな(笑)。
高校生になってからは女装して出かけるようになって、サラリーマンにナンパされることもありました。完全に女の子だと勘違いしてて、連絡先を交換して後で「実は僕、男なんです」って打ち明けたら、それでも「また会いたい」と言われて。それで渋谷で服を買ってもらうかわりに、その女性服を着て写真を撮られる、みたいなこともありました。

