——おじさんに性的な目線を向けられることって怖くなかったんですか?

Rio 今思うと危ないのでとても人に勧められないんですけど、当時は他に承認欲求を満たす方法がなかったんですよね。相手が気持ち悪い人でも「かわいい」って言ってもらえる方が大事だったんだと思います。

——「かわいい」に飢えていた。

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Rio 僕、元々体格ががっちりしてるんです。本名の「大河」を入れ替えて「ガタイ」ってイジられることもあって、自分ではその体が気持ち悪くて仕方なかった。それもあって、男の子として生きてる日常では絶対に満たされない部分を「かわいい」って言われることで満たしてたのかなって。

初めて“キス以上”のことをしたのは男の子だった

——中高生の頃に恋愛はありましたか?

Rio 中1のとき本当に少しだけ女の子と付き合って、次にちゃんと恋愛っぽい関係になったのは男子だったんですよ。中性的なタイプで、最初にキスしたのは女の子だったんですけど、それ以上のことをしたのはその男の子が初めてでした。今振り返るとお互い好奇心だったのかなって思うんですけどね。そのあとはずっと女の子と付き合ってて、高校生のときの彼女は女装してることも知ったうえで付き合ってました。基本的には小さい頃と変わらず「かわいくなりたいけど、女の子が好き」な状態でしたね。

——外見的にもこの時期は普通の男子中高生ですよね。

Rio そうですね。外見は普通に男の子でした。ただ、性格とか恋愛のことで「女々しい」って言われることは結構ありました。

高校生の頃、文化祭で歌うRioさん

——どういうところがそう言われていたんですか?

Rio 僕、恋愛だとメンヘラっぽくて、相手のことを追いかけちゃうし、既読がつかないと不安になるし、尽くしちゃうタイプなんです。涙もろくて結構泣いちゃうし。それ以外にも昔から色々と人とズレてるところがあったので、いいなと思った女の子と最初はいい感じになれても、中身を知られていくとだんだん離れていっちゃうことが多かったんですよね。友達に恋愛相談をしても「女々しい」って言われたり。恋愛論で「男はこういうもの、女はこういうもの」みたいな話もよくあるじゃないですか。ああいうのもだいたい共感するのは女性側ですね。

——それをご自身ではどう受け止めていたんですか。

Rio 僕の生き方が「男」というフォーマットに合ってなさすぎて「女の子だったらよかったのに」って思ってましたね。男がやると変と言われることでも、女がやると普通に受け入れられることってあるじゃないですか。かわいくなりたい欲求も、恋愛の悩み方も、僕が女の子だったらそこまで違和感を持たれないんじゃないかなって。

——女性だったら特におかしくないのに。

Rio 「男ならこうすべき」って何かを強制されるたびに、「女性はズルいな」って嫉妬してました。