「笛をうまく吹いてくれるのでは……」。韓国サッカー界を揺るがす、審判への性接待疑惑が日本にも飛び火した。報告書に記された日本人審判A氏を直撃取材。当初は疑惑を否定していたが、問いを重ねると……。【全2回の前編/後編も公開中】
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〈協会は2011年3月~12年3月、国家代表チーム及び五輪代表チームの試合に参加した外国人審判や、審判交流で訪韓した中国サッカー協会の関係者をマッサージ店等で8回にわたり不適切に(性)接待した〉
これは「週刊文春」が入手した、「大韓サッカー協会役職員等の不正調査結果」と題する監査報告書に記載されている文言である。韓国の行政機関、文化体育観光部が作成したものだ。
民放ソウル支局員の解説。
「韓国は北中米W杯で、グループステージであえなく敗退。洪明甫監督(当時)への国民の怒りが凄まじく、李在明大統領までもがXで監督やサッカー協会を批判したのです」
結果、洪氏が韓国の国会で敗退を謝罪する羽目になったばかりか、警察が「前監督の選考過程で協会役員らによる不当な介入があった」とする業務妨害などの容疑で、韓国サッカー協会に家宅捜索を実施した。
「法人カードを使い、マッサージ店で性接待をした」
そんな中で出てきたのが、文化体育観光部の監査報告書だ。ここでは、韓国で行われたW杯予選、ロンドン五輪予選、親善試合などで、外国人審判やマッチコミッショナーらに性接待が行われていたことが記されている。「共に民主党」の国会議員、陳善美氏が言う。
「国会が7月にサッカー協会に対する聴聞会を実施した際、私たちはサッカー協会の法人カード使用履歴を重点的に調査しました。その際、サッカー協会が法人カードを使用して、審判らに性接待を行ったという内容を把握したのです」
16年に報告書が公表された際は、この性接待の事実は伏せられていた。
