「文書を作成した文化体育観光部は、16年当時、サッカー協会がマッサージ店で法人カードを使用して性接待をしたという事実は、公開しなかったのです。意図的に隠したとしか思えません」(同前)

 今回の韓国サッカー協会追及に合わせて陳氏が調査したことで、隠されていた新事実が発掘されたのだ。

陳善美議員提供の報告書

日本人審判にも疑惑「50万ウォンを決済した」

 メディアでは韓国の放送局JTBCがスクープ。同局の報道で特筆すべきは、当時の韓国サッカー協会幹部による、

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「そうしてこそ、笛をうまく吹いてくれるのでは」

 という証言だ。性接待は、韓国に有利な判定をしてもらう、「審判買収」が目的だったと事実上認めたのだ。これが事実であれば、スポーツの健全性が根底から揺らぐ。ジャーナリストの崔碩栄(チェソギョン)氏が語る。

「スポーツ界に限らず、芸能界でも性接待の話は、噂レベルでは80年代からありました。しかし、実際に報道された例はあまりなかったので、今回は珍しい」

 13年には韓国のKリーグで、審判を買収した事件が2回もあった。

「慶南FCの元社長による買収事件では、2人の審判員が逮捕される事態にも発展した。今回問題になっている11年当時も、韓国サッカー界には『審判に賄賂を渡して便宜を図る』という雰囲気があったのではないでしょうか」(同前)

 本件が国際的に注目を浴びているのは、韓国以外の関係者も監査報告書に登場するからだ。その火の粉は日本にも降りかかってきた。

「性接待が行われたとして記載されている試合の審判団を調べると、3試合で計7名の日本人審判が関わっているのです。いずれも日本国内で、高い評価を受けている審判たちです」(前出・ソウル支局員)

 監査報告書を見てみよう。たとえば11年3月の親善試合では、主審1名、副審2名、第4審1名と計4名の審判団のうち、3名の日本人が笛を吹いた。この試合について、次のように記されている。

〈審判3名を、ソウル市江南区駅三洞に位置する「スーパーマン(マッサージ店)」で不適切に(性)接待し、協会の法人カードで75万ウォン(当時約55000円)を決済した。〇〇(審判局職員)は審判接待の精算起案を行うにあたり、「スーパーマン(マッサージ店)」で(性)接待した事実を隠し、食事の接待を行ったかのように虚偽の決裁を受けた〉

 12年2月のW杯アジア予選では、審判4名全員が日本人だったが、

〈審判2名を、ソウル市江南区駅三洞に位置する「スーパーマン(マッサージ店)」で不適切に(性)接待し、協会の法人カードで50万ウォン(当時約35000円)を決済した〉

<続く> ※後編では、日本人審判A氏への直撃取材のようすを公開する。

文春リークス

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次の記事に続く 「審判をマッサージ店に…」「中は完全に“ヤるための部屋”」韓国サッカー協会“性接待”疑惑の日本人審判A氏を直撃した「全くないかと言われると…」