真面目な性格でK-POP好きの15歳少女が、姉の家から学校へ向かったまま行方不明となった。警察の捜査により、自主的な失踪ではなく殺人事件の可能性が浮上。監視カメラの映像や不審な検索履歴から、警察は「あまりに意外な人物」を容疑者として特定し逮捕する……。鉄人社の新刊『知ったら最後、夜眠れなくなる 世界の未解決ミステリー68』より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目)

事件を捜査する地元警察 ©getty

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消えた15歳少女

 後に行方不明となるレベッカ・ロイシュは2003年、ドイツの首都ベルリンのノイケルン区で3姉妹の末っ子として生まれた。真面目な性格で、2019年2月当時、小中高一貫校のウォルター・グロピウス・シューレの10年生(日本の中学3年生)。KポップグループのBTSが大好きな15歳だった。

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 同月17日夕方、彼女は、すでに家庭を持ちブリッツ(レベッカの自宅から約3キロ離れた町)で暮らしていた長姉ジェシカ(当時27歳)の家に泊りがけで出かける。このとき、夫(レベッカの義兄)のフロリアン(同27歳)は会社の同僚との飲み会に出かけ不在だった。

 日が変わった18日午前5時45分ごろ、フロリアンが帰宅し就寝。午前7時ごろ、ジェシカが出社するため一人娘を連れて外出する。レベッカは姉の家から直接学校へ行く予定だった。7時15分、母親がレベッカの携帯に電話をかけるも留守番電話に。後の調べでは、その30分後の7時46分ごろ、レベッカがBTSのTシャツを着た自撮り写真を友人に送信したことがわかっている。

 8時25分ごろ、再び母親が携帯にかけたものの、またも留守電。心配になり9時40分ごろ、学校に連絡したところ登校していないことが判明した。フロリアンも「起きたらレベッカがおらず、学校に行ったものと思っていた」と証言する。

 これまで無断欠席はもちろん、遅刻もしたことのない娘が学校に姿を現さないことを異常事態と判断した両親は午後になりベルリン警察に行方不明者届を提出。警察が捜索を開始するとともに、レベッカの私物を調べたところ、友人に自撮り写真を送った際の服装一式、ピンクのハンドバッグ、財布、携帯電話、インスタントカメラ、さらには姉宅の紫のブランケットまでもがなくなっていることが判明する。こうした状況から警察当局はレベッカが自主的に姿を消したのではなく、何者かによる「犯行の痕跡隠滅」が窺えると推測。

 同月23日に殺人を視野に入れ本格的な捜査に入った。