1981年、旧西ドイツで2歳女児が買い物中に行方不明となる事件が発生。店内や近くの川底まで捜索するも手がかりは得られず、初動捜査での致命的な遅れは大きな批判を呼ぶこととなった。いったい彼女はどこへ消えたのか? 鉄人社の新刊『知ったら最後、夜眠れなくなる 世界の未解決ミステリー68』より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目)

写真はイメージ ©getty

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クリスマスの買い物中に起きた悲劇

 1981年11月28日、イギリス国王近衛騎兵連隊の軍曹で旧西ドイツにて勤務していたリチャード・リー(当時31歳)の二女、カトリース(同2歳)が突然、行方不明になるという事件が起きた。リー家は母シャロン(同27歳)、長女ナターシャ(同7歳)を含む4人家族。当時、西ドイツ南部のパーダーボルン近郊シュロス・ノイハウスに住んでいた。

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 この日はカトリースの2歳の誕生日で、一家は誕生パーティの品を購入するため軍専用のショッピングセンターに出かける予定にしていた。ただ、姉ナターシャが外出を嫌がったため、母シャロン方の叔父と叔母を呼び、叔父とナターシャは家で留守番。父リチャードが車で店まで向かい駐車場に待機し、シャロンとカトリース、叔母の3人が店の中に入った。

 クリスマス前の最後の給料日とあって店内は異様に混み合っていた。シャロンはカトリースを抱っこしながら買う品を選び終え、会計のためレジへ。そこでポテトチップスを買い忘れたことに気づき、カトリースを叔母に預け、いったんその場を離れる。が、カトリースはすぐに母を追いかけるように駆け出す。2、3分後、シャロンがレジに戻ってきた。カトリースの姿はない。叔母はてっきりシャロンと一緒だと思っていた。一方、シャロンは娘には会っていないという。