そろそろ「ゲイですけど何か?」という人が出てきてもいい
ドリアン そういった流れの亜種として、マツコさんだったりミッツ・マングローブさんだったり、私みたいなものが、女装して開き直って「オカマよ!」ってやっているところはあるんです。ただ、男性的な姿のままで、という人はまだいないので、そろそろ出てきてもいいのに、とは思います。圧倒的なスター性を持つ「ゲイですけど何か?」という人が。
岡村 ゲイを公言しつつ、ヘテロのストレート役をやる俳優とか。
ドリアン だから、私がすっぴんのまま「ゲイです」って言いながらメディアに出させていただいたりするのは、そういった気持ちもあるからなんです。「ざまあみろ。ゲイがすっぴんでやってるぞ」って。芸名がどうしたってイロモノなので説得力がありませんが(笑)。
岡村 それでいうとドリアンさんがMCをなさってるNetflixのリアリティ番組『ボーイフレンド』に当事者たちが出演する、というのはとっても画期的ですよね。
ドリアン すっぴんで、ありのままに、自分のセクシュアリティを明らかにしていますから。
岡村 ああいう番組が日本で制作され、MCをやってくださいと言われてどう思いました?
ドリアン ドキドキしていました、最初は。そもそも番組自体が、ゲイの恋愛模様を指差して笑うような作りだったら、私は一言物申すよって気持ちで撮影に臨みましたから。でも映像も、ボーイズたちに注がれる目線もとても温かかったし、ほかのMCのみなさん、MEGUMIさん、ホラン千秋さん、青山テルマさん、徳井義実さんも全員やさしくてクレバー。ああ、大丈夫だなって安心しました。
あとは世間がどう感じるのかな、受け入れてもらえるのかなと思っていたら、想像以上にいい反響。当事者の生の声を少しでも届けることができて、とても意義のある番組になったなって思いました。
岡村 恋愛に限らない心と心の触れ合いや友情も描かれていましたから、非常にキュンキュンくるものがありました。
※男性が化粧をすることやドラァグクイーンの哲学、二人の結婚観について語られた記事全文は『週刊文春WOMAN 2026秋号』で読むことができます。
