中野(就斗)もほぼ試合から消えていた。右のウイングバックは、堂安(律)や伊東(純也)、菅原(由勢)ら層が厚いポジション。チャンスはそう何回もないので、起用された時にそれを掴めるかどうかというのは、代表で生き残るために大事なこと。中野は、次の試合でチャンスを与えられたら、やるしかないでしょう。

ベネズエラ戦で「自分の持ち味を発揮していた」と感じた選手は?

――新戦力、復帰組で良さが出ていた選手はいますか。

城 佐藤(龍之介)は、選手間の距離を考えてサポートし、落としてもらったボールを拾って次にどう展開するのかを心掛けてやっていた。

ADVERTISEMENT

 田中(聡)は寄せの早さと強さ、切り替えの素早さとか、自分の持ち味を発揮していたし、鎌田、田中碧との関係も悪くなかったと思います。遠藤(航)が抜けた穴を狙っていけるんじゃないかな。

 あと、ウルグアイ戦で結果を残した塩貝も、森保さんはもう1回使うと思います。ただ、スタメンは難しいかなと。最初から自分でガンガン行くわけにはいかないし、守備面での連係にも課題がある。流れを変えられる選手だけど、監督としては最初からはちょっと使いにくいでしょうね。

森保一監督 ©JMPA

――新戦力を含めた10人の入れ替えとか、北中米W杯前の森保監督の采配とはかなり異なるところがありますが、この背景には、何があると思いますか。

城 もちろん、次のW杯に向けて新戦力の発掘が大前提にあると思うんですけど、そこには森保さんの後を引き継ぐ大岩(剛)さんの考えとかも多少は活かされているんじゃないかなと思います。

 森保さんは、アジアカップまでと決まっているので、今回の選手選考も自分の考えだけということにはしていないと思うんです。それは、今回の新戦力と復帰組の大量招集から見て取れます。

 森保さんは、過去にこれだけ多くの新戦力や復帰組を招集することはなかった。しかも新戦力を招集してもほとんど起用しなかった。でも、今回は積極的に起用して、新しい選手を軸にガラッとスタメンを入れ替えた。

 たぶん、アジアカップ以降も続けるならこんなに呼ばなかったと思うんです。チームの主力の高年齢化が進むなか、今回の招集は、大岩さんのスタートに向けての準備みたいな部分もあると思います。

「周囲との連係を考えながらやっている」2試合で感じた主力組の実力

――2試合を見た結果、改めて主力組の存在は大きいと感じました。

城 やっぱり経験が豊富だし、落ち着いている。それに初招集された選手は矢印が自分だけど、レギュラーの意識は周囲に向いている。堂安も久保(建英)も自分のプレーはするけど、周囲との連係を考えながらやっているし、そういうプレーが随所に出ていた。