1957年、英ハートフォードシャーで17歳の少女が失踪。1ヶ月後、約11キロ離れた森で発見された遺体は衣服を綺麗に整えられ、死後1ヶ月が経過しているにもかかわらず奇妙なほど「鮮度」を保っていた。
冷酷な企みが浮かび上がる不気味な未解決事件。鉄人社の新刊『知ったら最後、夜眠れなくなる 世界の未解決ミステリー68』より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目)
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消えた17歳少女
1957年12月30日(月曜)、イングランド東部のハートフォードシャー州マーシャルズ・ヒースに住むアン・ノブレット(当時17歳)が突然、姿を消した。彼女はオートバイ用ヘルメット製造業を営む裕福な家庭で育ち、スイスにあるフィニッシングスクール(いわゆる花嫁学校)で寄宿舎生活を送った後、地元のワトフォード工科大学に進学。ボーイフレンドはいなかったものの明るく気遣いのできる性格で、事件当時はクリスマス休暇明けで友人たちとダンスを楽しむ活発な毎日を送っていた。
その日も、アンは午後から地元のホールで友人らとダンス教室のレッスンを受け、終了後「また金曜日にね」と告げ、18時ごろ最寄りのバス停で下車し家路を急ぐ。後の目撃証言によれば、自宅から400メートルほど離れた田舎道を歩いているのを近所に住む14歳の少女が見かけており、これが生前に確認された最後の姿となった。
夜になっても帰宅しない娘を心配した両親がハートフォードシャー警察に届け出たのは21時ごろ。警察は捜索犬でアンの行方を追うとともに、さらなる目撃情報を探したところ、彼女が降りたバス停付近に1台の不審車が停まっていたことが判明。警察はこの車に乗っていた人物がアンを拉致・誘拐した可能性があるとみて、1千人態勢でマーシャルズ・ヒース一帯を大規模捜索したが、消息は一切わからなかった。
