漂着物がぶつかったら? 浮いた家の下に異物が入り込んでも大丈夫?

 実証段階では、台風のような強風を再現して大量の「丸太」を水に流して家にぶつける実験も行った。何本か強くぶつかった丸太もあったが、ガラスが割れたり、家の周囲にあるポールが倒れたりすることはなかった。

 浮いた家と地面の間に30センチ角の「鉄の塊」をわざと挟んで着地させた実験も行った。さすがに家が傾いてしまったが、住宅強度を高めていることから、住宅の損傷自体はなかったという。車を持ち上げる時のようにジャッキを使って家を持ち上げれば、すぐに異物を除去できるとのこと。

浮いた家に「鉄の塊」を挟んで着地させると、思いきり傾いたが損傷はなかった(同前)

 浮上した時、家の中にいるとどんな感覚なのか。黒田氏によると「船上のように家全体がゆるやかに揺れるが、室内にとどまることは可能」とのこと。一方で、実際に家が浮くような浸水が起きる場合はレベル5の警報が出ていると予想されるため「家が浮く前に避難していただくのが前提です」。

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家が浮いても電気が使えて、室内で過ごせるという。しかし、浮く前に避難するのが前提だ(同前)

 耐水害住宅の価格は、スタンダードタイプが通常の施工費に加えて30万円ほど、浮上タイプは同じく80万円ほどと案外安い(35坪の一般的な住宅の場合)。当然だが一条工務店で住宅を建てることが条件で、大掛かりな工事が必要なことからリフォームは請け負っていない。