国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かしていく人気連載「日本語探偵」。飯間さんによる日本語の使われ方の考察を通して、現在の日本社会の姿が浮き彫りになっていきます。[全5記事]
【は】「反省」は悪くない タブー視しなくてよし
7月下旬、特別国会の閉幕を受けて、高市首相が記者会見を行いました。〈この国会の反省点、教訓〉についての記者の質問に、首相は〈謙虚に真摯に国家国民のために仕事をしていくだけ〉であり、〈反省点というのは特にございません〉と…

【エ】SNSが情報提供の場ではなくなった時代に
かつて「ツイッター」と呼ばれたSNSが、2023年7月にブランド名を「X」と変えてから3年がたちました。Xは従来との違いを鮮明にし、今ではまともな情報提供の場という性質をほとんど失った観があります。この場で文章を投稿する意味について…

【ぐ】「愚妻」は謙譲語だが不公平なことばではある
4月20日、ニッポン放送の「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」で辛坊さんが自分の趣味を語り、〈ピアノもですね、驚くほどに、うちの愚妻が驚くほどにですね〔上達した〕〉と発言しました(「女性自身」ウェブ版・22日)。この「愚妻」という表現を…

【か】「管見」は尊大に非ず 研究者諸氏よ愛用すべし
若い研究者に対して、「『管見』ということばを使ってはいけない」と忠告する先生がいるそうです。私も大学院生の頃、学内のある先生がそう言っていたといううわさを聞きました。でも、このような忠告は誤解を招きます。「管見」は、わりあいよく…

【オ】「オールドメディア」名付け親についての誤解
2025年の「新語・流行語大賞」のトップテンに「オールドメディア」が入り、青山繁晴参議院議員が受賞者に選ばれました。ところが、表彰式では青山氏が「名付け人」と紹介され、複数のメディアでも「名付け親」と報道されました。これは誤解を招きます。…

